6月17日(金)
本の雑誌社とは別にセルフ・パブリッシングレーベル「208GATE」を設立す。
本の雑誌社でも好き勝手に本を作ってきたのだけれど、もっと自由に、もっと自分の想いのままに本を作り、売りたいという願いから、仕事とは別に、誰にも邪魔されず自分自身の想いだけで本を作るレーベル「208GATE」を立ち上げることにした。
レーベル第1作目は『矢部潤子とリブロ最後の日 2015年7月20日』。A5変型判、36ページ、税込み300円(実費)。
既存のフォトブックサービスを利用した印刷・製本で、まもなく一年が過ぎようとしているリブロ池袋本店最終日と最も尊敬する書店員・矢部潤子さんを追った写真集だ。
できたばかりの本を矢部さんに届けると、「うれしい! これは棺桶にいれる」とたいそう喜んでいただく。しかし隙間の開いた平台や荷物の積まれた台車の写真を見つけると、なにやってるんだいったい、早く荷物を出せ!と書店員魂炸裂。
ちなみに「208GATE」の本は、基本的に代金は実費とし、本は手渡しすることにする。求めているのは利益ではなく、想いを共有すること。数ではなく熱。読者と直接会って、目の前で本を手渡したときの感情を実感したい。
なんて書いているうちに、初版分、重版分ともに予約でいっぱいになってしまい、早速キャッシュフローに頭抱える。