6月30日(木)
とある書店員さんが憤っていた。ある出版社の営業が来て、ある文庫の仕掛け販売をしてほしいと猛烈に売り込んできたので注文したのだけれど、Amazonを見てみたらKindle版がバーゲンで100円になっていたと。
営業は自社の電子書籍価格もきちんと把握すべし。
そしてKindleといえば先日月額1000円程度で読み放題サービスを始めると話題になっていたけれど、こういう話がでると必ず参加する出版社の「生き残りをかけて」といったコメントが載るのだが、果たしてそこまでして生き残ってどうするのだろうか。生き残ったところでそこは本も本屋さんもない、まるでコーマック・マッカーシー『ザ・ロード』のような世界なのではなかろうか。
我々がすべきはデストピアに向かってサバイブすることではなく、ユートピアを思い描き、木を植えることだ。
お給料が出たので、やっと木村元彦『徳は孤ならず 日本サッカーの育将 今西和男』(集英社)購入。本屋さんを出てすぐ読み出す。単なる人物伝を木村さんが書くわけがなく、とんでもない爆弾が仕掛けられているらしい。