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7月8日(金)

一投に賭ける  溝口和洋、最後の無頼派アスリート
『一投に賭ける 溝口和洋、最後の無頼派アスリート』
上原 善広
KADOKAWA/角川書店
1,728円(税込)
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濃い味、うす味、街のあじ。
『濃い味、うす味、街のあじ。』
江 弘毅
140B
1,296円(税込)
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 5時30分起床。混雑を覚悟していた埼京線もまだこの時間だと空いている。しかしみな新宿止まりだったので、山手線で乗り換え渋谷へ。ドトールで矢部さんと落ち合い、コミュニティラジオ「渋谷のラジオ」に出演。

 冒頭、この「渋谷のラジオ」制作部長Nさんが、以前「ほぼ日」にいて書店営業していた際、「炎の営業日誌」を熟読し参考していたという話に驚く。こんなものが参考になるのだろうか。参考にしていいのだろうか。

 9時出社し、8月からジュンク堂書店松山店さんで開催していただくバックナンバー&サイン本祭りの準備をしていると取次店N社から吉野朔実劇場2点の追加注文。ネット書店の予約がたいへんなことになっているらしい。

 そうこうしているうちに江弘毅『濃い味、うす味、街のあじ』の新刊見本出しで上京した140Bの青木さんが『矢部潤子とリブロ最後の日』(208GATE)を購入しにやってくる。ちょうどそこへ昼御飯をご一緒しましょうと約束していた矢部さんが来社。即席サイン会をしていると、「本のフェス」実行委員会の人々がやってきたので、そのままふたりも含め、ブレスト。そのブレスト中に、双葉社のSさんが『矢部潤子とリブロ最後の日』を買いにきたので、こちらもブレストに参加していただく。

 だんだんと本の雑誌社が私の部屋化しているのだけれど、さすがに手狭で隣の空き部屋を借りてもらえないか浜本に談判。イベントもできるし、座談会もできるし、どうですか、と説得するもなかなか首を立てに振ってくれない。それもそのはず、私がヘッドロックして談判しているから。

 今週は、吉野朔実劇場と本の雑誌の大反響でただでさえテンションが上がっていたのに、朝から延々たくさんの人と話、テンションはMAX。

 こういう日はうまくソフトランディングしないと寝られないんだよなと思いつつ、やり投げの第一人者・溝口和洋を追った一人称評伝『一投に賭ける』上原善広(KADOKAWA)を読み出したら、これがもう私のテンションの遥か上をいくテンションで、寝るどころでなくなる。

 世界記録まであと6センチを迫る大遠投をし、日本人初の遠征でWGPに挑戦した溝口和洋は、もはやアスリートというよりは探検家か冒険家だった。

 度肝抜かれる逸話とトレーニングの数々に常識がぶっ飛ぶ。超一流とはまさに常識を疑い、改めて本物の常識を探求するところから生まれるのだ。

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