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10月12日(水)

多摩川飲み下り (ちくま文庫)
『多摩川飲み下り (ちくま文庫)』
大竹 聡
筑摩書房
778円(税込)
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 朝、昨日、谷崎潤一郎賞贈呈式でいただいた「中央公論」11月号を読んでいたら東京駅まで乗り過ごしてしまう。

 五木寛之がミック・ジャガーと対談したときの思い出を語っていたり、亀和田武さんがグループサウンズについて対談のゲストに登場していたり、あるいは吉田類さんの連載があったりして、「中央公論」とても雑誌っぽいのに驚いた。

 午前中、夏葉社の島田さん来社。1月号からお願いしている連載の打ち合わせ。午後はそのまま神保町ブックフェスティバルの事前説明会なのだが、今年のブックフェスティバルには夏葉社さんも初出店されるそう。ただいま絶賛製作中の得地直美さんによる神保町のイラスト集が並ぶとか。楽しみ。

 昼、フットサルのチームメイトでもあり、東京美術の営業マン箱守氏がやってきて、「杉江さん、いつ来ても暇そうですね」と失礼なことを言う。私が早朝出社し、昼までにすべての仕事をやり遂げていることを知らないらしい。

 すずらん通りの「上海庭」でランチ。昼間に訪れたのは始めてなのだけれど、夜の営業と同様、素晴らしいコストパフォーマンスに驚く。700円のランチに、セルフサービスでサラダ、副惣菜(この日は饅頭)、フルーツ、コーヒがつくのだ。そのおかげで大盛況。サラリーマンの列が並ぶ。

 午後、今月の新刊『古本屋ツアー・イン・京阪神』の事前注文〆作業。やはり関西からの注文が多い。

 大竹聡さんの新刊『多摩川飲み下り』(ちくま文庫)を読みながら帰宅。

 奥多摩から川崎まで多摩川沿いをぶらぶら歩き(ときに交通機関を使い)気に入った飲み屋に飛び込んで酒を飲むエッセイなのだけれど、上流から下流で変わっていく町並みの変化がおもしろい。

 そして今作では大竹さんはひとり静かに孤独を友に飲んでおり、なんていうか大竹さんのエッセイにこんな言葉が到底似合うとは思えないけれど、とても豊かなエッセイである。あっぱれ。

 帰宅後、7キロラン。ちょっとハイペース。

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