« 前のページ | 次のページ »

1月11日(水)

  • 本屋、はじめました―新刊書店Title開業の記録
  • 『本屋、はじめました―新刊書店Title開業の記録』
    辻山 良雄
    苦楽堂
    1,728円(税込)
  • 商品を購入する
    Amazon
    HonyaClub
    LawsonHMV
    honto

 娘は16歳となり、息子は12歳となった。それぞれ行動範囲がぐんぐん広がっている。親の目のなかで過ごして欲しいが、成長するためには制約し続けるわけにもいかない。毎日、最も心をこめて使っている言葉は「気をつけてね」だ。

 2017年最初の「本の雑誌」が搬入となる。巻頭の川出正樹さんの書斎が圧巻。

 午前中会議。
 昼に丸の内のM書店Tさんと博多のM書店Tさんが美術館めぐりの合間に揃って遊びに来てくださる。

「めんめんかめぞう」で今年初のラーメンを食した後、一路津田沼へ。M書店Sさんに新年のご挨拶。年を明けてからの売上がとてもよく、思わず間違っているんじゃないかと計算しなおしてしまったとか。「何かが特出して売れるんじゃなくて、なんとなく来店客数が増え、まんべんなく本が売れている。こういうのがいちばんにありがたい」もちろんそれはSさんはじめお店の方々のひとつひとつの積み重ねの結果なんだけれど、世の中に「本を読もう」という気分が広がってくれるのが確かにいちばんありがたい。

 続いて船橋のときわ書房さんを訪問するとUさんが何やら荷物を作っている。訊けばサイン本の注文をネットで受け付けており、全国から注文が届くのだそうで、中にはまとめ買いされる方もいれば、常連になって上京された折には、わざわざお店に顔を出してくれるお客さんもいるとか。

 そういえば開店一周年を迎え『本屋、はじめました』(苦楽堂)も出版された荻窪のTITLEさんも自前で管理するWEB SHOPへの注文が全国からたくさん届いているそうで、Amazonや大手ネット書店で「便利」に本を購入するお客さんとは別に、送料を負担してでもそのお店で買うという「意志」をもったお客さんが増えているのかもしれない。

 思えばTITLEさんもそうだけれど、最近オープンし話題になり繁盛している本屋さんは、意外と駅からそれなりに距離があったりして、正直、以前の感覚でいえば好立地とは言えないところが多い。当然、家賃との兼ね合いがあっての出店なんだろうけれど、実は「わざわざ行った」という体験をさせることも重要になっているような気がする。もちろんそれはある種の本屋さんに関してなんだけれど。

 その後も営業を続け、遅くなってしまったので直帰。
 牛乳を飲んでから7キロ走ったらお腹壊す。たぶん今まででいちばん速く走った。

« 前のページ | 次のページ »