7月24日(月)
朝、6時過ぎに娘が家を出て行き、7時に息子が出て行く。先週で学校は終わり夏休みに入ったものの、ともにサッカー部の部活が続く。
高校2年になった娘は3年生が引退し、中心選手となりFWに抜擢され、ここ2試合連続でゴールを決めているらしい。中学1年の息子は20人以上いる同級生の中でレギュラーになるための競争に勤しんでいる。
最近では私のサッカーの試合にチームメイトとして出場してもらう機会も増えているのだけれど、私が勝てるのは貪欲に(無鉄砲に)ゴールを狙う姿勢(わがまま)と口(うるさい)ばかり。30年以上一緒にサッカーをやっている友達曰く「人間性は比べようもない」らしい。
子ども達が頼もしい。そして眩しい。サッカーが子どもを育ててくれた。
5年ぶりの免許の更新を終えてから出社。
佐野元春のニューアルバム「MANIJU」が出たので、出社のブルーも会社のクソもまったく苦にならない。佐野元春の尽きぬ創作意欲と再生産にならないチャレンジ欲はいったいどこから湧いてくるのだろうか。今回のアルバムは、コヨーテ・バンドになって4作目にあたるのだけれど、「COYOTE」「ZOOEY」「BLOOD MOON」と着実にホップ・ステップ・ジャンプした上に、「MANIJU」は二段階ロケットを発射させたかの衝撃だ。
溜まっていたデスクワークと新事業開発部の新製品、浅生ハルミンさんイラストのブックカバーの納品に勤しむ。
それにしても仕事はこんなに増えているのに全然本が売れないとはどういうことだ。努力する方向が間違っているのか、努力が足りないのか。
諦めてしまいそうになる心を原口元気の「(日々の積み重ねを)やることによって、それが3か月後に1点入るか入らないか、ほんとに小さなことだと思うんですけど、それしか上に行く手段が思い浮かばないので、やるしかないですよね」という言葉を思い出し、必死に食い止める。
売れぬなら買うしかない──。
というわけで、夜、三省堂書店さんを回遊し、本を買い求める。
不動まゆう『灯台はそそる』(光文社新書)
前野ウルド浩太郎『バッタを倒しにアフリカへ』(光文社新書)
宇都宮徹壱『J2&J3フットボール漫遊記』(東邦出版)
宇都宮徹壱『サッカーおくのほそ道』(カンゼン)
天野純希『覇道の槍』(時代小説文庫)
この春、私は灯台に目覚めたのだった。
『ライトハウス すくっと明治の灯台64基』 藤岡洋保、野口毅(バナナブックス)によって。