8月22日(火)本が売れないなら買う日
本が売れないと嘆いているとどんどん本が売れなくなる、というのがこの20年で実証されたので、私は本を買うことにした。息を吸うように本を買い、手当たり次第レジに持っていき、いつか読むだろうと床に積む。私にとって読書とは、もはや背表紙を眺めることになりつつある。
それでも本を買う。
なぜなら本屋さんで平台や本棚を眺め、はっとするような本と出会うと脳内に快楽物質があふれてくるからだ。さらに、それをお金を払えば家に持ち帰り、所有物にできるというのでれば、これ以上の愉楽はない。
というわけでここのところ買い求めた本は以下のとおりであるのだが、
『世界をまどわせた地図』エドワード・ブルック=ヒッチング(日経ナショナルジオグラフィック社)
『セックス・イン・ザ・シー』マラー・J・ハート(講談社選書メチエ)
『ビブリオ漫画文庫』山田英生(ちくま文庫)
『新版 家族喰い』小野一光(文春文庫)
『田中英光傑作選』田中英光(角川文庫)
『世界探検史』長澤和俊(講談社学術文庫)
『アーネスト・サトウの明治日本山岳記』 アーネスト・メイスン・サトウ(講談社学術文庫)
『黒い迷宮(上下)』リチャード・ロイド・パリー(ハヤカワ文庫NF)
『怪魚大全』小塚拓矢(扶桑社)
『デザインの仕事』寄藤文平(講談社)
『J2&J3 フットボール漫遊記』宇都宮徹壱(東邦出版)
『サッカーおくのほそ道』宇都宮徹壱(カンゼン)
『盤上の向日葵』柚月裕子(中央公論新社)
本日も駆け足で、『マンボウのひみつ』澤井悦郎(岩波ジュニア新書)、『ニッポンの奇祭』小林紀晴(講談社現代新書)、『無冠、されど至強』木村元彦(ころから)を購入し、快楽と愉楽に浸る。しかし誠に残念ながら、2ヶ月先まで財布の底は尽きたので、しばし本を読むこととす。