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9月19日(火)

 朝、息子を中学校まで車で送っていく。ギブスは今週末に取れるらしい。

 通勤読書は、「本の雑誌」の来月号で服部文祥さんがおすすめする本なんだけれど、これがすこぶる面白く危うく電車を乗り過ごしそうになる。こんな探検サバイバルが出ていたとは。

 8時半出社。FAXで届いていた手書き原稿を一気に打ち込む。

 11時、書評紙の大先輩、「読書人」のK社長来社。取次店N社のFさんの紹介で初対面。書評の現在と未来について語り合っているうちに、実はKさんこそ私が常々知りたいと考えていた出版インフラの近代化の中心にいらした方だと判り、鳥肌ものの話を伺ってしまう。編集の話はとかく表に出、後世に残りがちだけれど、本を届ける営業や流通の話はどうしても表に出て来ずらい。ぜひ本に残してくださいとKさんに懇願す。

 昼は久しぶりに「菊水」のひじきめし。それにしてもここ数年の繁盛ぶり半端ではない。開店からお客さんが途切れることなく、今日も13時半の訪問だというのに店の前には数人並んでいた。しかし、それだけ忙しいのにも関わらずお店の人の対応は心がこもっており、味、接客ともに神保町ナンバー1定食間違いなし。

 午後、営業。新規開店の独立書店を覗くも、志や棚はあるものの、残念ながら本がない。本屋さんを始めたい人はたくさんいるようだけれど、それに対応する流通と支援がまったく不足している。

 夕方帰社すると、すぐ「近くに営業に来てたので」と、レッズサポ仲間のJ出版Hさんがやってくる。少し前、彼女が得意としている分野の本作りについてメールで質問していたので、そのことを詳しくレクチャーしてもらう。

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