6月1日(金)
月曜日の夜、ランニングした時に嫌な予感がしたのだけれど、またもや痛風発症。GW中の発症が治っての2週間での再発(今度は初めての右足)に凹む。尿酸値は下がっているというのにこの連続発症はどういうことなんだろうか。ひとまずロキソニンを服んで足を引きずりながら出社する。また足の裏を地面に付けられない日々が始まった。
午前中、いよいよ入稿となる宮田珠己さんの新刊『無脊椎水族館』の最後のゲラ読み。いったいこの3ヶ月で何度読んだだろうか。何度読んでも面白いが、今は冷静に淡々と読むことを心がける。それでもくすくすと笑ってしまう。
午後、「週刊文春」の連載「ストーカーとの七〇〇日戦争」が話題沸騰の内澤旬子さんと着せ替えの手帖の取材で銀座へ。さすがのネクタイセレクトに思わず唸る。
帰社後は『無脊椎水族館』の販促物作りに勤しむ。昔は出版社がもってきた販促物なんか味気なくて使えるかと言われていたのに、いつの間にPOPやパネルはすっかり出版社が用意するものとなっている。それだけ書店の現場は時間も人手も足りなくなっているということであろう。販促物では定評のあるミシマ社のもの参考に手を動かしていると、背後から覗いてきた事務の浜田が大笑い。
「これ、火星人ですか?」
「クラゲだよ」
「ク、クラゲ?! 本が売れなくなるからやめてください」
夜、東京堂書店さんに駆け込み、出たばかりの『羆風』と『爪王』(共に戸田幸夫作/矢口高雄画、ヤマケイ文庫)、そして必読だろうと目星をつけていた『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』奥野克巳(亜紀書房)を買い求める。不思議なことにどんな大きな本屋さんより、東京堂書店さんの一階の方が欲しい本が見つかるのだ。
その東京堂書店の店長Kさんと銀座教文館のYさんと待ち合わせし、華龍飯店へ。カドカワのブルドーザー営業マン・ヘンミーが連れてきた『朝鮮大学校物語』のヤンヨンヒさんも同席。創作の話をいろいろ伺いつつ、本屋魂な話を夜な夜な伺う。
ロキソニンの効果が切れ、万力で捻られるような痛みを発する足を引きずり帰宅。代表モードをダウンロードしたFIFA2018を夢中になってやっている息子と遊ぼうかと思ったけれど、激しい痛みに気絶するようにベッドに倒れ込む。