1月3日(木)
終日、自宅にて読書。森功『地面師』(講談社)読了。事実は小説よりも奇なり。いや、これはまさに黒川博行の小説の世界ではないか。
ニュースを見ながら積水ハウスにしてもアパホテルにしても法務部もあれば不動産取引のプロだろうに何で騙されるかなと思っていたけど、これは騙されるかもしれない。取引に必要な印鑑証明からパスポートまで精巧に偽造されており、弁護士も行政書士もグルだったり、なりすまし担当はワケあり人間を温泉地からスカウトし面接までしてるとは。世の中、私が思っているよりずっとずっと巧妙に悪事を働いている人たちがいる。
しかし、なにより恐ろしいと思ったのは、この自らの失態を利用して会長を追い出す悪巧みをする積水ハウスの社長だ。どちらも欲にまみれた同じ穴の狢ということだろうか。
夕方息子とランニング。これ以上速く走れないというペースで走っても息子にはまったく追いつけず。4度目の年男の年、完璧に息子に何もかも追い抜かれた年と記憶する。