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1月4日(金)

 朝5時に起きて今期プレミアリーグの天王山、マンチェスターシティ対リバプールを観る。アグエロとサネのゴールに新年初雄叫びをあげる。信じられないほど走り回ったベルナルド・シルバとピンチの芽を完璧に刈り取るフェルナンジーニョに見惚れる。新年早々、素晴らしいものを観た。

 受験勉強の娘を残し、浦和の神様、調神社にお詣り。今日から仕事始めの会社も多いらしく、スーツを着た一団が参拝の列に並んでいる。

 本の雑誌社はいったいいつから仕事始めなんだろうか。例年、前社長目黒さんの始動日、競馬の金杯の日(1月5日)が仕事始めになっており、目黒さんが退いた後もその伝統は残っていたのだけれど、今年はそれが土曜日にあたり、勝手に後ろ倒しで始まるのだと思い込み今日も休みにしてしまった。

 もしかしたら今日から出社だったのかもしれない。今日が休みでありますようにとお詣りする。

 須原屋さんに寄って、Facebookにて博報堂のNさんに薦められた『箱根0区を駆け抜ける者たち』佐藤俊(幻冬舎)を買い求む。昨日、箱根駅伝を初優勝した東海大学の、一年前の箱根駅伝を主に走れなかった四年生を中心に追ったルポルタージュ。

 こう書くと縁の下の力持ち的な御涙頂戴ノンフィクションを思い浮かべるけれど、たしかにそういう部分に感動しつつも、走れなかった者にはそれぞれ実力や怪我や心の甘えなど理由があり、そこで、とことんもがき苦しむ彼らは、その理由と真正面から向き合って挫折を受け入れ、そしてタイムを目指すのとともに東海大学の両角監督が掲げているように人間として成長していく。また箱根の舞台に立てた選手も、当日その場で思うように走れることがほとんどなく、時には敗者のように涙し、永遠にゴールがないことを教えてくれる。

 それらの様子を良き面も悪き面もしっかり描いているところがノンフィクションとして素晴らしい。自分のことしか考えない選手はそう書かれているし、またその選手と相容れず最後まで拒否したキャプテンも記し、選手が監督への不満を抱えていたこと、監督やコーチも絶対ではなく迷いながら進んでいる様子も綴られる。

 なんて偉そうなことを書いたけれど、実は箱根駅伝を観たのは昨日が初めてで、行きと帰りに同じ人間が走ってないことに驚いたレベルなのであった。そんな人間が読んでも非常に面白い箱根駅伝ノンフィクションだ。

 中町に出来た話題の焼きたて食パン専門店一本堂で、「日本の食パン」を買って帰る。トーストするとサクもちで美味。

 夕刻、ランニング。息子は塾が始まったので今日はひとりラン。しかし、息子と走った影響でペースがぐんと上がり、この一年で一番速いタイムで7キロを走り切る。まだまだ動かせば筋力はついてくる証拠。GWまでに息子と並走できるよう頑張ろう。目指せベルナルド・シルバ。

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