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1月7日(月)

 2018年マイ・フェイバリット・アルバム、ベスト1に輝いたFOXWARRENの「FOXWARREN」を聴きながら朝8時に出社。2019年仕事始め。

 窓を開け、机を拭いて、コーヒーを淹れ、年末、川崎大師に就職した助っ人がもってきてくれたお札に手を合わせる。

 休みの間に届いていたFAXや郵便物を整理し、まずは昨日〆切となった本屋大賞一次投票のFAX投票の打ち込み。これをせねば年明けを迎えられないのだけれど、毎年FAX投票してくれていたIさんやOさんから届いておらずどうしたもんかと一瞬頭をひねるも、IさんやOさんが勤めていた本屋さんは昨年閉店してしまい、お二人とももう書店員ではなくなってしまっているのだ。

 あんなに本が好きで、本を売るのはもっと好きで、そして気持ちを込めて売り場を作っていた人がもういない。狂おしい感情が新年早々突き抜けていく。今年はもう一軒も本屋さんが閉じませんように。

 打ち込みの合間に、水曜日搬入の「本の雑誌」2月号の部数確認のため取次店さんに電話する。取次店さんだって、我が社の入っているビルの一階で営んでいた三和図書さんが昨年末に廃業しており、今、そこは串カツ田中になっている。取次店さんももう一軒も閉じませんように。

 出版社の私にできるのは、本を作り、一冊でも多く売れるよう勤しむこと。

 午後、新年の挨拶を兼ねて、池袋や銀座の書店さんに営業へ向かう。

 長い休みを経て、こうやって本屋さんを廻ると、やっぱり自分は本屋さんが好きなんだなと深く深く実感する。そして営業という仕事も、もう25年もやっているくせにまったく上手にならないけれど、心底大好きなんだと身に染みる。一日でも長くこの仕事が続けられますように。

 夕刻、会社に戻り、2019年の目標やスローガンを立てる。

 2019年スローガン
 "一人称で取り組む"

 2019年10ヶ条
  本を読む
  人に会う
  話を聞く
  口を噤む
  心を鎮める
  集中する
  手を動かす
  足を運ぶ
  本を売る
  感謝を伝える


 丸善丸の内本店さんにて本を買い求めると、創業150周年を記念したパンフレット「丸善はじめ物語」をいただく。今年は記念商品や記念復刊などいろいろ予定されているようだ。

IMG_6542.jpg

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