1月9日(水)
今村翔吾の羽州ぼろ鳶組シリーズ第2巻、『夜哭烏』(祥伝社文庫)読了。いやはや面白い。一気に引き込まれるストーリーもさることながら、火消しの世界のなんと魅力的なことか。その世界、その装い、その誇り。しばしこの世界に没頭しようではないか。
「本の雑誌」2019年2月号搬入。
午前中、会議。特集が決まらず1時間ほどぐだぐだ雑談をしていたら特集が決まった。会議の神髄は雑談である。
午後、昨日の続きで、千葉を営業。津田沼の丸善さんを訪れると、二ヶ月前にリニューアルを終えたばかりだというのに、もうすでに各所でオリジナルのフェアや展開がされており感嘆する。あっという間に売り場に血が通い出している。
S店長さんに話を伺うと、毎日、何度も売り場を廻って、本の売行きやお客さんの動きなどを観察しながら、売り場の改善をしていっているという。本の置き場所を日々変えてみたり、わかりにくそうなところには看板を付け足していっているそうだ。そしてS店長さんの思惑を越えて、スタッフの人たちが楽しんで売り場を作りだしているらしい。
以前、必死にその背中を追いかけていたベテランの書店員さんたちが定年などで退職して行く中、同年代の肩を並べ本を売っていた書店員さんたちが、どんどん大きくなっていく。その肩に、その背中に、どうにか遅れを取らぬよう頑張っていくだけだ。こんな頼もしい人たちがいるかぎり、本を安心して送りだせる。ガンバレ、自分。