1月10日(木)
とある書店員さんとスマホについて話す。通勤中など情報収集もあってついついSNSやらを見てしまい、本が読めない。なので、今年から意識的にスマホを遠ざけているという。
その気持ちよくわかる。私もまったく同じなのだ。書店員さんなどと「電車に乗って周りを見渡すとみんなスマホを見ていて本を読んでる人いないですよね」なんて嘆いているのに、自分もそのうちの一人になっていることが多い。できることならスマホやSNSをやめたい。あるいはそれがなかった時代に戻りたい、のに、気づけばまったく昨日まで知らなかったNGTのニュースなど追って時間を消費してしまっている。
私は何より本が読みたいのだ。サッカーが観たいのだ。それなのになぜこんなにスマホ(主にSNS)に時間を吸い取られなければならないのだろうか。もしやスマホはタイムマシンなのではなかろうか。指を触れている間、どんどん時間が勝手に進んでいっているのではないかと思うほど、スマホに時間を消費させられている。
冷静に考えれば私にとって本を読むのの100分の1も楽しくなく、どちらかというと不愉快な気持ちや不安な想いになることの方が多いというのに、どうしてこんなに触ってしまうのか。サッカーがそうであるように人間とはストレスを感じることを好む動物なのかもしれない。
とにかく本当にやりたいことのために、スマホから指を離さなければならない。私も今年から電車の中とベットの上という読書空間ではスマホに触ってはならないというルールを作ったのであった。そうして読みだしたコニー・ウィリス『クロストーク』(早川書房)が、まさにスマホとコミニケーションをめぐる小説で一気に引き込まれる。