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1月1日(水)

「本の雑誌」創刊45周年イヤー幕開け。私も入社23年となるわけで「本の雑誌」の歴史の中で半分以上関わっているというのに、いまだ自分の雑誌、自分の会社とは思えず。先代たちの功績、オリジナリティが大きすぎるのだろう。まあ何はともあれ45周年なのでいろいろと楽しい企画を構想しているところ。

 10時に実家へ車を走らせ、両親を連れて浅草寺へお参り。インバウンドの外国人に囲まれつつ賽銭を投げる。

 セキネで肉まん、やげん堀で一味と七味、舟和で芋ようかんを買って、ちょうどシャッターを開けていたつるやにてうな重。毎年のお決まりコース。うなぎを頬張りながら「美味しいねえ。来年もこうしてお参りに来られるかねえ」と両親が語り合うのも毎年のお決まり。いつまで本当にお決まりでいられるだろうか。

 そういえば昨夜息子と風呂に入りながら、この春高校受験を控えているため浅草に連れていけないことを謝ったら、息子が「いいんだよ、父ちゃんの一年に一度の親孝行だから」と返してきたのには驚いた。親孝行なんてわかっているのか。慌ててお湯をすくって顔につけてしまう。

 その息子のためにうな重のお弁当を買い求む。

 しばし実家でぼんやり過ごした後、帰宅。うららかな陽気の中、見沼代用水東縁を初ランニング20キロ。

 今村翔吾『八本目の槍』(新潮社)読了。豊臣秀吉の元に集まり、後に「賤ケ岳の七本槍」と呼ばれる武将たちの視点から連作短編形式で描かれる八本目の槍=石田三成。この著者は本当に人物造形が上手い。それぞれの武将に胸を熱くする。

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