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1月2日(木)

 10時に実家へ行き、両親を車に乗せ、いつの間にか練馬に中古のマンションを買っていた兄のところへ向かう。外環道が意外に混んでいたものの、浦和から1時間かからず到着。途中、大行列の洋菓子屋があり、大変気になるも本日はお預け。「おだふじ」というらしい。メモる。

 なんだか見晴らしのいいたいそう立派なマンションで、どう考えてもここが兄一家の終の棲家となるのだろう。そうなると春日部の実家は両親が死んだあとはどうなるのだろうか。まあたった30坪のなんでもない家だから、売ったところで兄弟で争うような財産になるわけでもないのだけれど、生まれ育った家というか場所がなんの縁もないところになるのは若干寂しい。おそらく兄もノスタルジーに浸りたいことがあると思うので、ここはひとつ私の書庫として使うのがベストなのではなかろうか。

 新年会では角上魚類で買っていった寿司が寿司の食べられない私以外に大人気で、私にはパックに詰められた8個入りのお稲荷さんが大人気であった。

 息子が塾から帰ってくるので早めに切り上げ、夕刻には両親を送り届ける。「車で行ってくれてありがとうね」とやたらに感謝されるも、私も車で行ったほうが楽だったので大いに胸を張る。interFMで「The Dave Fromm Show」を聴きながら帰宅。

 夜、娘を迎えに行きがてら、息子がジャージを買いたいというのでイオンに向かう。入る車よりも出る車が渋滞しているものの、まだ車はほぼ満車状態。ショッピングモール人気衰えておらず。

 そういえば何年か前に元日にイオンに来たら浅草寺に負けない人出で、しかもコンコースにはイオン神社というハリボテの神社と賽銭箱がおかれ、まさかと思いきや多くのひとがそこにお賽銭を投げ入れており、あのとき私は藤原新也にショッピングモールを漂流してほしいと思ったのだった。

 しかし賽銭を投げ入れられるほど信仰を集めたイオンには息子が気に入るジャージはなく、妻が欲しがっていたディファールの電気ケトルを買って娘を迎えにいく。娘のアルバイト先のスポーツショップは記録的な売上だったらしく、レジ担当の娘はへろへろ。

 平民金子『ごろごろ、神戸』(ぴあ)を読み始める。もしかするとこれは今年のベスト1かもしれない。

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