3月14日(土)
父親が入院したりと気持ち落ち着かず、なかなか読み始められなかった絲山秋子さんの『御社のチャラ男』(講談社)を満を持して読みだすも、あまりに面白すぎて読み進むのがもったいなくなる。しかししかしこんなすごい小説を読まないわけにはいかないと身悶えながら読了。
ユーモラスな比喩に笑っていると世の中の確信をつく文章に出会い、たくさん出てくる登場人物はしっかり書き分けられ、会話文もそこで話されているかのように生き生きとし、時代の空気や流れも完璧に捉え表現されている。"Top of 小説"だ、これは。