6月14日(日)
雨降る中、電車に揺られ、辺境スタジオへ向かう。
本日スタートの「高野秀行辺境チャンネル」の放送。こちらはZoomウェビナーを利用してのオンラインイベントなのだけれど、私は仕組みは思い浮かべられるもののIT能力がなく、その部分は高野さんの右腕のワタル社長にお願いす。
ふたりで2時間ほどかけてセッティング終了となったところに高野さんから電話が入る。
「あのさ、辺境スタジオってどこだっけ?」
あわててワタル社長が駅からの道順を教えるも、高野さんの口から飛び出したのは別の駅の名前であった。
これまで何度も辺境スタジオに来ているはずなのにどうして別の駅で降りてしまうのか。コンゴのテレ湖にはたどり着くのに、都内某駅から徒歩5分のマンションにはどうして着けないのか。そういえば以前高野さんが言っていた「アフリカに行くのも新宿に行くのも一緒」ということは、こういうことだったのか。
本来降りるべき駅名を伝え、そこで降りたら一歩も動かず改札に居ていくださいと指示し、ピックアップするべく駅に向かう。今回はオンラインイベントのためITの問題が最も懸念されていたのだけれど、それ以前に高野さんが来ないというまさかの自体が勃発するとは。
講演45分前に高野さん到着。一安心。あとはスタートと同時にITトラブルがないことを祈りつつ、どうにか2時間、高野さんのデビュー作『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)について語りあかしていただき無事終了......と同時に辺境スタジオのネットが原因不明の不通に。再起動してもつなげ直しても一切つながらず。
高野ITバミューダトライアングル恐るべし。まあ、それ以前にオンラインイベントなのに登壇者3人が同じ場所にいるのが恐るべしなのだが。