3月25日(木)
本日は事務の浜田がテレワークなので、9時前に出社。別冊の企画について思うままにノートの書き出す。
沢野ひとしさんから電話がかかってきて、「杉江くんはさあ、どういう人間をダメ男だと思う?」と訊かれる。まさか「沢野さんです」と答えるわけにもいかず、そのまま1時間ほど沢野さんとダメ男について語り合う。
電話を切ったあとぼんやりと沢野さんと電話している自分というものを振り返る。10代後半に沢野さんや椎名さんや目黒さんや木村さんのそれぞれの著作に出会い、憧れた、その人達と、今こうして話ができるところにいるというのは、まさに人生の僥倖なのではないか。ここのところないものばかりに目がいきがちだったが、手にしているものを改めて見つめ直したほうが幸せになれる気がする。
本日の電話当番として出社してきていた編集の高野が、月曜日に入れ替えた最新鋭のコピー機の機能に感動している隙に営業にでかける。でかけたところでG出版社のA社長とばっかり遭遇し、ランチをともにする。自宅地下に書斎をもつA社長は、今年に入って、川崎長太郎自選全集を読み終え、現在は耕治人全集を読んでいるとのこと。なんて豊かな読書生活なんだろうか。
発売を心待ちにしていた高桑信一『狩猟に生きる男たち・女たち』(つり人社)を買って帰る。泊りがけでドイツ語技能検定試験を受けにいっていた娘も無事帰宅。