4月22日(木)
昨夜、娘から「パパさ、JRのポイントに登録してる? パパが会社行く時間て早かったり遅かったりするからポイント貯まるよ」と言い出し、そもそも、JRポイントの存在すら知らなかったので、娘からレクチャーを受ける。
確かに娘がいうとおり私が通勤で電車に乗る時間は「早起き時間帯(15ポイント還元)」と「ゆったり時間帯(20ポイント)」にピッタリハマるようで、娘曰く年間で5,6000円(ポイント)になるという。
「でもさ、パパ、登録めんどくせえとか絶対言うよね」
20年も一緒に暮らしているとなんでもお見通しとなるらしい。ちょうどそれを思っていたのだ。
私がやってあげるよと言ってJRのホームページから何やらひょいひょいと登録してくれ、私も明日からポイントが貯まるらしい。
そのときちょうど「辺境チャンネル」の相棒であるワタルさんから連絡があり、JRのポイントと娘の自慢をしたところ、「杉江さん、それってIT介護っていうんですよ」と指摘され、納得。確かに最近、ネットやパソコンのことはすべて娘に教わるようになっているのだ。
本日は「ゆったり時間帯(20ポイント)」で出社し、昨日作製した書店向けDMの封入作業に勤しむ。一人でやっていたら2日はかかりそうな作業だったので、助っ人(アルバイト)の鈴木くんを呼び出し、一緒にオリオリツメツメしてもらう。
思えば昨年のコロナ感染拡大以降、助っ人の出社を取りやめており、そしてほとんどの助っ人がこの春大学卒業となってしまったのだ。
例年であればそこで新規の助っ人を募集していたのだけれど、コロナの今後の状況もつかめず、また助っ人の仕事を社員で賄うことにも慣れてしまい(その分仕事はずっと滞るのだが)、最後に残った助っ人は鈴木くんただ一人なのだった。
まさしく、ラストサムライならぬ、ラスト助っ人! まさかこんなことで本の雑誌の長年の伝統が尽き果てるとは。
ラスト助っ人の奮闘により、夕方にはDMを投函。帰りはポイントがつかないので「まったり時間帯(0ポイント)」で帰宅しようと会社を出たところで、息子から「自転車がパンクしちゃった」とLINEが届く。確か今日は部活の試合で遠征しているはずで、その高校の近くの自転車さんを探し、すぐ行くよう返事をする。
そんなことお前もスマホを持っているだから自分でしろよとイライラしつつ、駅に入るとなんと京浜東北線が人身事故で運転とりやめとなっている。復帰まで30分くらいかかる見通しとのことで、待っているのも面倒なので途中まで歩いて帰ることにする。
そうして歩き出してすぐ、今度は母親から携帯に電話が入る。「あのさ、給湯器が壊れちゃったみたいでお風呂のお湯がでないんだよ。どうにかしてくれ」もしかしたら私の携帯は一族郎党からなんでも屋さんとして登録されているのかもしれない。そろそろその登録を娘に変えてくれないだろうか。
その手配を終えると疲労困憊。気分転換に上野の明正堂さんで本を購入。
香川真司『心が震えるか、否か。』(幻冬舎)
田中康弘『完本 マタギ 矛盾なき労働と食文化』(ヤマケイ文庫)
運転再開した京浜東北線に乗って帰宅する。