幕末・明治・大正の激動の時代を生きた文人・戸川残花。旧幕臣にして、クリスチャン、ジャーナリスト、教育家、禅僧......三千石の旗本家に生まれ、明治維新に朝廷に帰順した「裏切り者」「敗者」の知られざる人生を追った評伝『油うる日々 明治の文人戸川残花の生き方』(目時美穂・著、芸術新聞社)がこのたび刊行されました。残花の波乱に満ちたユニークな生涯と彼が生きた時代について、著者の目時さんと近代文学研究者・川崎賢子さんに語っていただきます。
〈プロフィール〉
目時美穂
静岡県生まれ。明治大学文学部フランス文学専攻修士取得、博士後期課程単位取得満期退学。専攻研究のかたわら、明治時代の文化風習、文学に興味を持ち、在学中、古書情報誌『彷書月刊』へ。2010年の休刊号まで編集に携わる。
川崎賢子
宮城県生まれ。文芸評論家、日本近代文学研究者。久生十蘭、谷譲次、尾崎翠、夢野久作、吉屋信子など昭和初期モダニズム文学の研究で知られる。また満州の文学、満州映画協会についての著書『彼等の昭和』でサントリー学芸賞を受賞。著書に『尾崎翠 砂丘の彼方へ』『読む女書く女 女系読書案内』『宝塚というユートピア』など。2012年より日本映画大学教授をつとめている。
開催日時 | 2015年6月20日(土) 開場16:30/開演17:00 |
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会場 | ビリヤード山崎2階(杉並区西荻北3-19-6) |
参加方法 | 下記アドレスよりご予約ください。 |
入場料 | 1500円 |
定員 | 50名 |
問い合わせ先 | 古書音羽館 TEL:03-5382-1587 |