「SFといえばこの人!」である大森望さんをナビゲーターに、当店オリジナルでお送りする不定期連続イベント「大森望のSF漫談」。VOL・2の今回は、SFの若き雄・宮内悠介先生の最新にして初の長編、『エクソダス症候群』刊行記念です
すべての精神疾患が管理下に置かれた近未来、それでも人々は死を求めた。
投薬とカウンセリングにより、あらゆる精神疾患が一掃された近未来。人間は火星に進出し、各地にドーム状の都市を築いて多くの移民が生活しているが、物資は満足に行き渡らず、みな抑圧された暮らしを余儀なくされている。そこでは、地球では制圧され、火星に暮らす者だけが発症する新しい精神疾患が蔓延していた。主人公の青年医師は、地球で職を追われ、かつて父が勤めていた火星最大の精神病院に赴任する。25年前、この病院で一体何が起こったのか......?
火星を舞台にしながら人類の精神医療の歴史を俯瞰する野心作。
また、同時に、大森望さんと日下三蔵さん編集の『折り紙衛星の伝説 年刊日本SF傑作選』も刊行となります!
2014年の日本SF短編から傑作17編を収録。さらに、第6回創元SF短編賞受賞作と選評を巻末に収録。編者による各作品解説や年間日本SF概況なども充実した、この一年の日本SFの収穫を網羅する年刊傑作選です。宮内悠介さんの「薄ければ薄いほど」も収録されています!
店内でのイベントです。書籍を買うタイプと、入場券を買うタイプの、2種類の参加方法がございます。書籍を買うタイプの方は、50分ほどのトークの後のサイン会に参加できます。下記参加方法をお読みください。
<プロフィール>
宮内悠介(みやうち・ゆうすけ)
1979年東京生まれ。92年までニューヨーク在住、早稲田大学第1文学部卒。在学中はワセダミステリクラブに所属。インド、アフガニスタンを放浪後、麻雀プロの試験を受け補欠合格するも、順番が来なかったためプログラマになる。囲碁を題材とした「盤上の夜」を第1回創元SF短編賞に投じ、受賞は逸したものの選考委員特別賞たる山田正紀賞を贈られ、創元SF文庫より刊行された秀作選アンソロジー『原色の想像力』に同作が収録されデビュー。また同作を表題とする『盤上の夜』は第一作品集ながら第147回直木賞候補となり、第33回日本SF大賞を受賞。またこの書籍収録段階で短編「盤上の夜」が第44回星雲賞日本短編部門の参考候補作となった。さらに第二作品集『ヨハネスブルグの天使たち』も第149回直木賞候補となり、第34回日本SF大賞特別賞を受賞した。2013年、第6回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞を受賞。
大森望(おおもり・のぞみ)
1961年高知県生まれ。京都大学文学部卒。翻訳家、書評家、アンソロジスト。編著に、《年刊日本SF傑作選》(日下三蔵との共編)、書き下ろし日本SFアンソロジー《NOVA》シリーズ。主な著書に『現代SF1500冊(乱闘編・回天編)』、『特盛!SF翻訳講座』、『狂乱西葛西日記20世紀remix』、『21世紀SF1000』、共著に『文学賞メッタ斬り!』シリーズ。主な訳書にウィリス『航路』、ベイリー『時間衝突』ほか多数。
開催日時 | 2015年7月28日(火)19:00~ |
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会場 | 代官山 蔦屋書店 一号館二階イベントスペース |
参加方法 | 2015年6月15日(月)朝7時より、代官山 蔦屋書店 一号館一階レジカウンターもしくはお電話にて、ご予約を承ります。 『エクソダス症候群』と『折り紙衛星の伝説』の当店での発売日は6月29日(月)です。イベント当日以前に店頭にて本と整理券のピックアップをご希望の方は、6月29日(月)以降でお願いいたします。 |
定員 | 50名 |
問い合わせ先 | 03-3770-2525(営業時間内の問い合わせとなります。 |