美術手帖、伝説の怪連載、ながさわたかひろさんの「に・褒められたくて」がめでたくにぎにぎしく一冊にまとまりました。
待ってましたよ、私は待ち焦がれてましたからね。編集室屋上は本当に偉い。
『に・褒められたくて』は稀有なドキュメンタリー作品集です。
「褒められたい」という気持ちだけで、アポもなく憧れの人に会いにいき、「あなたを描かせてください」と直談判。描いたものを版画にして二枚刷る。一枚は本人に進呈、一枚はサインとコメントをもらうことで、作品となる。
コンセブチュアルアートに電波少年的要素をプラスしているのがミソです。
そのながさわさんが憧れて会いにいく人たちがまたなんというか濃いメンツ。サブカル偉人たち、みうらじゅん、ピエール瀧から武田鉄矢、野村監督まで。実にぐっときます。
えのきどいちろう氏が解説で「承認欲求が主題化された甘えアート」と看破されてますが、そこには大いなる「愛」が刷り込まれているのです。
階段踊り場にあるギャラリーでは作品を展示しつつ、一階のフェアスペースではサテライト企画としてながさわさんによる選書フェアを行います。
「ながさわたかひろが褒めずにいられない26冊」というわけで、『に・褒められたくて』に登場する方々の著作も多数ならぶことになるでしょう。
さあ、ながさわさんを褒める準備は整った!!
開催日時 | 5月1日から5月31日 |
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会場 | ブックスルーエ 階段踊り場ギャラリー |
問い合わせ先 | 0422(22)5677 担当花本 |