タンゴにしか興味がない孤独な殺し屋<ハムレット>。
その男に両親と弟を殺され、一人生き残った少女、ヒロミ。
ブエノスアイレスに住む唯一の肉親である日系二世の祖父に引き取られた少女は、家族の復讐を果たすため、人の殺し方とタンゴの踊り方を覚えてゆく。
「あの男を殺して、人生の一部を取り戻す」。それだけが彼女の生きる目的となった。
やがて彼女は<ロミオ>と名乗る凄腕の美しい殺し屋に成長する。
アルゼンチン軍事政権時代の暗黒の歴史を絡めた血塗られた復讐劇はどこへ向かうのか?
全編にちりばめられたタンゴという音楽とシェイクスピア作品への深いオマージュ、破滅へとひた走る狂気のような疾走感、切なく痛ましい殺し屋としての宿命。
ピアソラの「タンゴ・ゼロ・アワー」を暗殺者のための音楽として崇める殺し屋<ハムレット>。
タンゴのステップを踏むように踊りながら殺す、いかれた女殺し屋<ロミオ>。
東京とブエノスアイレスを舞台に、<ロミオ>と<ハムレット>の壮絶な闘いが幕を開ける――。
読みはじめたら止まらない、圧巻のノンストップ・ジェットコースター小説!
美しく、激しく、そして息苦しい程の切なさが胸を打つ、傑作ノワール長編、誕生!
本書『ゼロ・アワー』(朝日新聞出版 1944円税込み)の刊行を記念し、中山可穂さんをお招きしてイベントを開催いたします。
当日、開場予定の18:30からイベントスタートの19:00までの間、イベント参加の皆様から中山さんへの質問を受付けます。会場に紙と鉛筆の用意がございます。
20分ほどのミニトークのあと、時間の許す限り、中山さんが皆様からの質問にお答えします!
店内でのイベントです。50分ほどのミニトークのあとサイン会となりますが、チケットは、ミニトークのみ参加できる券と、書籍をお買い上げいただきトーク後のサイン会にも参加できる券がございます。下記参加方法をお読みください。
<プロフィール>
中山可穂(なかやま・かほ)
一九六○年生まれ。早稲田大学教育学部英語英文科卒。九三年『猫背の王子』でデビュー。九五年『天使の骨』で朝日新人文学賞、二〇〇一年『白い薔薇の淵まで』で山本周五郎賞受賞。著書に『感情教育』『花伽藍』『マラケシュ心中』『弱法師』『ケッヘル』『サイゴン・タンゴ・カフェ』『愛の国』『男役』『娘役』など多数。情熱的かつ叙情に満ちた作風が熱烈に支持され、精力的に新境地に挑んでいる。
開催日時 | 2017年3月9日(木)19:00~ |
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会場 | 代官山 蔦屋書店 1号館2階イベントスペース |
参加方法 | 2017年1月28日(土)朝7時より、代官山 蔦屋書店 1号館1階レジカウンターもしくはお電話にて、ご予約を承ります。 『ゼロ・アワー』の当店での発売日時は2月3日(金)からです。イベント当日以前に店頭にて本付きのご参加券ピックアップをご希望の方は、2月3日(金)以降でお願いいたします。オンラインストアでお申込みの方も、発送は2月3日(金)以降となります。ご了承ください ・参加券はお一人1枚とさせて頂きます。 |
定員 | 50名 |
問い合わせ先 | 03-3770-2525(営業時間内の問い合わせとなります。 |