言の葉ノ贈り物

春、書店研修に訪れた出版社の新入社員の方にフェアのアイデアを募りました。
このフェアはそうした取り組みのなかから生まれたものです。
彼女は本を贈り、贈られるということに格別な思いがあると言う。
本を無料でラッピングするサービスを可視化することはできまいか、といったような話をしてくれました。

本をだれかに手渡す。
私たちが毎日していること。
その本をさらに別のだれかが受けとる。
贈られた本は輝きを増して星座をつくる。
あの人はどうおもうだろう。
読んでもらえるのだろうか。
願わくば言葉のおくになにかを発見してほしい。
そうおもうかもしれない。

余計なお世話と言われたら返す言葉がありません。
あらかじめ本を包装して、あなたの「ホンの気持ち」を書き込めるスペースを用意しました。
そのうえ中の書目もこちらが限定しております。
福永信という作家が書いた小説『星座から見た地球』です。
この本は読む人の数だけ、愉しみ方が増殖していきます。
そういえばあのころは世界をこんなふうに捉えていたっけ、
と私はどこかなつかしいような感覚をおぼえました。
そして見慣れたはずの日常風景が新鮮に映る。
『星座から見た地球』が手から手へ、贈り贈られていく。
想像するとおもわず笑みがこぼれます。

あなたのあの人に『星座から見た地球』をプレゼントしてみませんか?

開催日時 7月中旬から8月中旬
会場 ブックスルーエ一階
問い合わせ先

0422(22)5677 担当花本