ジュリー・オオツカ著『あのころ、天皇は神だった』(フィルムアート社)の刊行を記念して、本書の翻訳者である小竹由美子さん、本書に推薦コメントを寄せている小説家の温又柔さん、アメリカ文学研究者の藤井光さん3人のトークイベントを開催いたします。
日本では『屋根裏の仏さま』(新潮クレスト・ブックス)の著者として知られる日系アメリカ人作家ジュリー・オオツカの処女作である『あのころ、天皇は神だった』は、第二次世界大戦中のアメリカにおける日系人収容問題を題材にしており、カリフォルニア州バークレーに住んでいたある日系人一家が、ユタ州の砂漠にある収容所に抑留され、帰ってくるまでを描いています。
2002年の原書刊行時にも話題となった本作ですが、世界情勢の変化により「国籍」や「移民」、「ナショナリズム」の問題が前景化してきた2018年の現在、本書を読む意義はさらに大きくなったといえるでしょう。
今回のイベントでは、翻訳者×小説家×アメリカ文学研究者という立場の異なる3名のゲストが『あのころ、天皇は神だった』をどのように読んだのかについてお話しいただきます。
さらに、本書のテーマのひとつとして、言語や国境、人種という問題に対して個人がどう生きていくかということが考えられるかもしれません。
『台湾生まれ 日本語育ち』(白水社Uブックス)で「台湾語・中国語・日本語、三つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った」温又柔さんとこれまで積極的に移民系アメリカ文学作品を紹介してきた藤井光さん、そして翻訳を通じジュリー・オオツカに向き合ってきた小竹由美子さんという、『あのころ、天皇は神だった』を語るうえでこれ以上ない組み合わせが実現しました。
参加者のみなさまと海外文学を読む愉しみを分かち合うことができれば幸いです。
豪華メンバーが京都に集結するまたとない機会ですので、奮ってご参加ください。
開催日時 | 2018年11月16日(金)19:30~21:30(開場19:15) |
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会場 | 出町座3F 〒602-0823 京都市上京区三芳町133 |
参加方法 | 下記申込フォームにてお申込みください。 |
入場料 | 1500円 |
定員 | 40名 |
関連URL | https://demachiza.com/event/2673 |
問い合わせ先 | info@cvbks.jp |