インターネットやSNSが普及し、だれもが意見や情報を自由に発信できるようになりました。 しかしその反面、短い言葉や画像に依存した情報があふれ、深く思索することが軽視されているのかもしれません。
このような時代に、人間がこれまでに文明を築き、知識を伝えるのに重要な役割を担ってきた「言葉」について改めて考えます。
文学研究や翻訳という形で言葉と向き合う柴田元幸さんと、出版社に勤務し、本の編集をしつつ、自身の言葉を届けるために自ら執筆活動も行う互盛央さんが対談を行います。
サントリー学芸賞受賞者の二人が、言葉の持つ力、人間と言語の歴史、異なる文化や言葉を理解することの意義、そして読書によって得られるものなど言葉への想いを語ります。
「プレミアム・ミニトーク」は、サントリー文化財団の設立40周年を記念して開催する、研究者と読者との交流イベントで東京と大阪で各3回開催します。今回は大阪での第一弾で、次回は7月15日に開催予定です。
【プロフィール】
・柴田 元幸(しばた もとゆき)
1954年、東京都生まれ。
東京大学大学院人文社会研究科博士課程単位取得退学。
東京大学教養学部助教授、東京大学大学院人文社会系研究科教授などを経て、現在、東京大学名誉教授。翻訳家。
著書:『アメリカ文学のレッスン』(講談社現代新書)、『ケンブリッジ・サーカス』(新潮文庫)、『柴田元幸ベスト・エッセイ』(ちくま文庫)など。『アメリカン・ナルシス―メルヴィルからミルハウザーまで』(東京大学出版会)で2005年サントリー学芸賞「芸術・文学部門」受賞。文芸雑誌『モンキービジネス』(ヴィレッジブックス、2008年-2011年)、『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング、2013年-)を創刊し、現代アメリカ文学の紹介に努めている。
・互 盛央(たがい もりお)
1972年、東京都生まれ。
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(言語情報科学専攻)。博士(学術)。
株式会社岩波書店に入社。雑誌『思想』編集長を務める。現在、株式会社講談社に勤務。
著書:『フェルディナン・ド・ソシュール』(作品社)、『エスの系譜』(講談社学術文庫)、『日本国民であるために』(新潮選書)、『いつもそばには本があった。』(國分功一郎氏との共著、講談社選書メチエ)。『言語起源論の系譜』(講談社)で2014年サントリー学芸賞「芸術・文学部門」受賞。
開催日時 | 2019年5月18日(土) 14:00~16:00(開場13:30) |
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会場 | 梅田 蔦屋書店 4thラウンジ(ルクアイーレ9階) |
参加方法 | 関連URLホームページよりお申込みください。 |
入場料 | 1,500円(税込) |
定員 | 80名 |
問い合わせ先 | umeda_event@ccc.co.jp |