本の雑誌2008年9月　吊し柿そろばん号 - 今月の本の雑誌

取次搬入：2008年8月11日
→バックナンバー

→定期購読について

→アンケート・三角窓口受付

→スッキリ隊出動依頼

　「本の雑誌」９月号は、戦後日本のミステリー草創に携わった稀代の編集者にシンポ教授が聞く温故知新シリーズの３回目。今回のゲストは"中学生の鏡明少年がヌードピンナップ目当てで購入した"伝説のハードボイルド雑誌『マンハント』の編集長・中田雅久氏だ。戦後最末期の『新青年』の押しかけ編集者となったものの、あっという間に休刊となって久保書店に転職。『あまとりあ』を経て『マンハント』創刊に至る出版神話時代のエピソードに日本ミステリーの生き字引がぐぐいっと迫るのだ。研究者泣かせと言われる「ガキューさん」の時空を越えたエピソードを、さあ、読んでくれぃ！

　そして今月はエンタメ・ノンフの両巨頭（？）・高野秀行と宮田珠己が散歩と旅を語る「タカタマ対談」で仲良く登場！　エンタメ・ノンフのローマ帝王・東えりかを司会に迎え、著者近影からキャンプで食べる菓子パンまで語る、エンターテインメント対談だ。本当に新宿に行くのもアフリカに行くのも同じなのか、よおく考えてみよう！

　新刊めったくたガイドは、三橋曉がリディアとビルの男女コンビシリーズ『冬そして夜』に堂々の五つ星をつければ、牧眞司はキューバの血と涙、南イタリアの激情にアドレナリンがどくどく。大森望が現代娯楽ＳＦのお手本、スコルジー『遠すぎた星」を強く推薦すれば、宇田川拓也は伊岡瞬の"赦し"と"救い"の物語に一読驚嘆！　永江朗が橋本治短篇集『夜』をドキドキと読めば、東えりかはおかしくて恐ろしい物忘れ突撃取材記に不安倍増。そして北上次郎は、ついに出た！飯嶋和一の新刊『出星前夜』のパワーに参った！　読み始めたらやめられない面白さを黙って堪能してくれぇ～！

　さらに今月は久々登場の本多正一が、複製技術時代に抗した乱歩『貼雑年譜』を長男・平井隆太郎が紹介した労作『乱歩の軌跡』に迫れば、鏡明は一か月以上も先に出る友人の本を書店の棚で見つけてびっくり。坪内祐三が、村上春樹が自主映画に出演!?と仰天したかと思ったら、吉野朔実は今日もやっぱり犬と散歩。読者アンケートは「このペットを飼いたい！」で、妖精、駿馬にロバにカメ。さあ、飯塚酒場かアジヨシか、それとも池林房!? キャベツキムチでせんべろの「本の雑誌」９月号で、ぼくもわたしも「どすこい」いくのだあ！

今月の本の雑誌

2008年9月　吊し柿そろばん号

目次

2008年の本の雑誌

バックナンバー

今月の本の雑誌

2008年9月 吊し柿そろばん号

目次

2008年の本の雑誌

バックナンバー

2008年9月　吊し柿そろばん号