本の雑誌2009年4月　膝小僧かさぶた号　No.310 - 今月の本の雑誌

取次搬入：2009年3月10日
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　2009年もいよいよ春本番！　春といえば入学式に入社式、新学期に新入社員で気分も一新。というわけで、本の雑誌も４月号から誌面刷新。リニューアル第一弾の特集は「いま雑誌がエライ！」だ。雑誌がエライの「エライ」は、もちろん大変だという意味でもあるが、文字通り「偉い」という意味でもある。たしかにいまは空前の雑誌受難時代だが、だからといって雑誌がどんどんなくなっていくのは淋しすぎるではないか。そこで、本誌もリニューアルを機にますます頑張るのだ！　の意を込めて、エライ雑誌の大特集。ブックファースト渋谷文化村通り店と富士山マガジンサービスの2008年年間売上げベスト250を比較検討しつつ、坪内祐三が明日の雑誌を力強く語る「いまどんな雑誌が売れているかベスト250」から、サイコロひとつで何度も人生をリピートできる「雑誌人生すごろく」を作成する座談会、そして炎の営業の偏愛する熱血硬派サッカー雑誌編集長インタビューに、自在眼鏡も雑誌特集で、定期購読の特典を調査してみたのだ。さあ、いまあらためて雑誌を楽しもうではないか！

　新刊めったくたガイドは三橋曉がリチャード・ノース・パタースンの待望新刊『野望の階段』を堪能すれば、山崎まどかはキアラン・カーソン『シャムロック・ティー』の万華鏡のような酩酊感にくらくら。大森望が世界の神々総登場の『アメリカン・ゴッズ』を心から楽しめば、宇田川拓也は警察小説のトップランナー・佐々木譲の高密度サスペンスにさすが！と驚嘆。アライユキコが恩田陸から長嶋有まで、旬の作家の私小説的作品三連発に共感すれば、金子のぶおは東西宇宙開発のドタバタサスペンスを一気読み！　そして北上次郎は宮本昌孝のド迫力大長編『海王』がすごいぞ！と大興奮。どれから読むか、春本番の読書計画の参考にしてくれぃ！

　そして今月のスペシャルは「子ども絵本座談会」。小学１、２年生の３人組が今年から始まった「絵本屋さん大賞」のベスト10作に挑戦！　子ども目線の絵本大賞を選ぶ突発企画だ。さあ、大賞はどれか、注目だあ。そして社員食堂とは無縁の零細（？）版元営業マンが取次の社食を食べ比べる「突撃！取次昼ご飯」が登場。日販のまぐろ丼かトーハンの田舎カレーか、取次社員食堂のランチに迫るのだ。さらにリニューアル第一弾企画として、マクシタテアン・オビスピエールのオビミシュランが待望のスタート。フランス唯一のオビ評論家が日本の帯をめった斬り！　オビスピエールのオビ革命に期待してくれぃ。おまけに原稿到着順もひと目でわかる「今月書いた人」に今月本の雑誌に遊びに来た人も一挙公開。世界の魔窟からは桜庭一樹で、なんと直木賞作家が実際に使用した本棚を読者プレゼント！　詳細は19ページを見てね、の本の雑誌４月号は文字もひと回り大きくなって読みやすさ５割増し（当社比）。増ページで定価もちびっと上がったが面白さは太鼓判、さあ、社運をかけた本の雑誌４月号を、読んでくれぃ！

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