『ユーカリの木の蔭で』

著者:北村薫

定価1760円(税込)

2020年5月22日発売

本から本への思いがけない旅

 

「目黒のサンマ」はフランス語でどうなるか、鶴八鶴次郎の決して動かせない名セリフとは何か、思わずニヤリとする帯のいたずら...。

 好奇心と興味のままにひろがる活字の楽しさ!

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■四六判並製 ■280ページ

目次

動作  2

猫は鳴く  12
美しいこと  15
これも誰ゆえ桜姫  18
《これも》と《それも》  21
芝居の花  24
ツルゲーネフの真理  27
散文詩の待ち伏せ  30
西と東  33
カキツバタ  36
多加志と比呂志  39
本の力  42
新橋と札幌  45
七月のつらら  48
校正の妖精  51
アンソニー・パーキンス  54
死んでもいい  57
イタリア事件と『江戸宵闇妖鉤爪』  60
闇の戦慄  63
春の器  66
日本橋  69
冥利が悪い  72
機知の戦い  75
伝説の主  78
いわずもがな─か?  81
妥当な読み  84
様々な読み  87
楽園  90
実験精神  94
杉浦日向子が  97
「なり」と「なり」  100
ふれ合ふ音  103
あっといわせる辞典  106
雄弁なる鰻重  109
おかわり君、ありがとう。  112
ことの起こり  115
早呑み込み  118
消えた掌編  121
《日南》の謎  124
コッキョウ  127
吉行淳之介を御存知でしょう  130
鷗外の筆  133
クスリ、クダモノすぐ送れ  136
談志の遺産  139

北村薫のベスト3(2001〜2019年度)  142

思わぬところで坪内逍遥  166
動かぬことば  169
山中の美女  172
旦那は迷惑  175
活字にならない話  178
小林秀雄語る  181
驀進する桂郎  184
五十六年後  187
ソクラテスの「よし来た」  190
『名作』を作る目  193
道筋はさまざま  196
『赤い部屋』と「赤い部屋」  199
ソルボンヌで落語  202
瓜二つ、三つ、そして  205
桂米朝の島田荘司体験  208
蚊  211
帯のいたずら  214
「ダメ」にしたのは誰か  217
書き言葉、話し言葉  220
鵜呑みにしない  223
帯の波紋(承前)  226
ポケットの中  229
それなのに、ねえ  232
遠い日のテレビ  235
晋バカ大将  238
イギリスの与太郎  241
金冬心  244
黒板の文字  247
居留守の返り討ち  250
蜘蛛の饗宴  253
歴史は繰り返す  256
懐かしい名  259
伏字  262
黒と薄紅  265
シンガポールの桜  268
何が本論か  271
サイデンステッカーと落語  274

あとがき  278



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