本から本への思いがけない旅
「目黒のサンマ」はフランス語でどうなるか、鶴八鶴次郎の決して動かせない名セリフとは何か、思わずニヤリとする帯のいたずら...。
好奇心と興味のままにひろがる活字の楽しさ!
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■四六判並製 ■280ページ
目次
動作 2
猫は鳴く 12
美しいこと 15
これも誰ゆえ桜姫 18
《これも》と《それも》 21
芝居の花 24
ツルゲーネフの真理 27
散文詩の待ち伏せ 30
西と東 33
カキツバタ 36
多加志と比呂志 39
本の力 42
新橋と札幌 45
七月のつらら 48
校正の妖精 51
アンソニー・パーキンス 54
死んでもいい 57
イタリア事件と『江戸宵闇妖鉤爪』 60
闇の戦慄 63
春の器 66
日本橋 69
冥利が悪い 72
機知の戦い 75
伝説の主 78
いわずもがな─か? 81
妥当な読み 84
様々な読み 87
楽園 90
実験精神 94
杉浦日向子が 97
「なり」と「なり」 100
ふれ合ふ音 103
あっといわせる辞典 106
雄弁なる鰻重 109
おかわり君、ありがとう。 112
ことの起こり 115
早呑み込み 118
消えた掌編 121
《日南》の謎 124
コッキョウ 127
吉行淳之介を御存知でしょう 130
鷗外の筆 133
クスリ、クダモノすぐ送れ 136
談志の遺産 139
北村薫のベスト3(2001〜2019年度) 142
思わぬところで坪内逍遥 166
動かぬことば 169
山中の美女 172
旦那は迷惑 175
活字にならない話 178
小林秀雄語る 181
驀進する桂郎 184
五十六年後 187
ソクラテスの「よし来た」 190
『名作』を作る目 193
道筋はさまざま 196
『赤い部屋』と「赤い部屋」 199
ソルボンヌで落語 202
瓜二つ、三つ、そして 205
桂米朝の島田荘司体験 208
蚊 211
帯のいたずら 214
「ダメ」にしたのは誰か 217
書き言葉、話し言葉 220
鵜呑みにしない 223
帯の波紋(承前) 226
ポケットの中 229
それなのに、ねえ 232
遠い日のテレビ 235
晋バカ大将 238
イギリスの与太郎 241
金冬心 244
黒板の文字 247
居留守の返り討ち 250
蜘蛛の饗宴 253
歴史は繰り返す 256
懐かしい名 259
伏字 262
黒と薄紅 265
シンガポールの桜 268
何が本論か 271
サイデンステッカーと落語 274
あとがき 278