新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2019年9月号掲載
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書評担当者:小財満
スウェーデンの歴史ミステリ『1793』を推す!
スウェーデンの歴史ミステリ、『1793』ニクラス・ナット・オ・ダーグ(ヘレンハルメ美穂訳/小学館)。本作の描くストックホルムの猥雑な都市の空気感、そして当時の未完成な法制度のもとで正義を追い求める主...記事を見る »
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書評担当者:林さかな
孤独を感じた時に読む『掃除婦のための手引き書』
ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』(岸本佐知子訳/講談社)は人生で孤独を感じた時に読みたくなる短篇集。最小単位の家族からはじまり、誰かしらが近くにいたとしても、最後はひとりで死んでいく。年齢...記事を見る »
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書評担当者:大森望
劉慈欣『三体』は歴史を動かす一冊だ!
自分が関わった本ですみませんが、今月はやっぱりこれ、中国SFの超話題作、劉慈欣『三体』(大森望、光吉さくら、ワン・チャイ訳、立原透耶監修/早川書房)から。 ケン・リュウによる英訳はアジア初&翻訳も...記事を見る »
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書評担当者:千街晶之
道尾秀介の実験的小説『いけない』を必読だ!
そういえば、道尾秀介というペンネームは都筑道夫に由来しているのだった──ということを久々に思い出させてくれたのが『いけない』(文藝春秋)だ。都筑道夫は、本の束見本に書かれた手記の体裁を取った『猫の舌...記事を見る »
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書評担当者:大塚真祐子
実力拮抗の芥川賞候補全作読破!
今回の芥川賞候補作を読みながら、妙な既視感にとらわれたのだが、過去の候補回をたどってわかった。今村夏子と古川真人、高山羽根子と古市憲寿、前作がそれぞれ同じ回で落選しているのだ。そうなると当然、前作を...記事を見る »
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書評担当者:仲野徹
壇蜜と一緒に死と生とエロスを考える!
今月の一冊目は、壇蜜の『死とエロスの旅』(集英社)を。NHKのBSで放送された、同じ題名の番組の書籍化である。壇蜜にエロスを語らせるNHK、かなり攻めの姿勢であるが、なかなか真面目な内容のおもしろい...記事を見る »
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書評担当者:北上次郎
『マネーマッド』の熱い文体に引き込まれる!
なんなんだろうこれは。突如として字が大きくなったりする形式も(しかもその大きさがさまざまだ)、「バブルの狂気! 実録ダークマネーノベル」と帯にあるストーリーの中身も、けっして私の好みではないのだが、...記事を見る »
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