新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2019年10月号掲載
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書評担当者:小財満
麻薬戦争三部作完結編『ザ・ボーダー』を読むべし!
今月読むべきはなにをおいても巨匠ドン・ウィンズロウの最新作『ザ・ボーダー』(田口俊樹訳/ハーパーBOOKS)だろう。DEA(米国麻薬取締局)の捜査官アート・ケラーを主人公に麻薬戦争の歴史を描いてきた...記事を見る »
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書評担当者:林さかな
思わず噴き出す短篇集『黒い豚の毛、白い豚の毛』
ハラハラしたり、噴き出してしまったりと楽しませてもらったのが、ノーベル文学賞候補と注目されている作家、閻連科の自選短篇集『黒い豚の毛、白い豚の毛』(谷川毅訳/河出書房新社)。九つの短篇が収められてい...記事を見る »
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書評担当者:大森望
日本SF短編の最先端伴名練作品集に五つ星!
原書刊行から52年。それを3分冊にした邦訳の1冊目が1983年に出たきり、日本では長く幻の本となっていた革命的オリジナル・アンソロジーがついに全訳された。ハーラン・エリスン編『危険なヴィジョン[完全...記事を見る »
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書評担当者:千街晶之
世界がひっくり返る下村敦史『絶声』がすごい!
文字通り、世界が引っくり返る感覚を味わえるミステリが、下村敦史『絶声』(集英社)だ。 昭和の大物相場師と呼ばれた堂島太平が行方不明になって七年が経った。いよいよ失踪宣告が成立し、遺産が手に入るとい...記事を見る »
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書評担当者:大塚真祐子
早助よう子『ジョン』の自在な文体を堪能!
「韓国・フェミニズム・日本」と題した特集が話題の河出書房新社の文芸誌『文藝』二〇一九年秋季号は、三刷まで部数を伸ばした。発売後まもなく書店から消えてしまったのは、『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書...記事を見る »
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書評担当者:仲野徹
進化は繰り返す!? 目からウロコの知的興奮本
どういう訳か、このところ、やたらと面白い本に出くわしている。うれしい反面、読書時間が増えすぎて困りもする。 そんな中でのトップバッターは、『生命の歴史は繰り返すのか? 進化の偶然と必然のナゾに実験...記事を見る »
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書評担当者:北上次郎
『マンハッタン・ビーチ』の怒濤の展開にくらくら!
すごいすごい、残り二〇〇ページを一気読みだ。それは潜水と海の描写なのだが、緊迫感あふれる場面が続いてまことに迫力満点。読書の醍醐味を久々に味わった。ジェニファー・イーガン『マンハッタン・ビーチ』(中...記事を見る »
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