新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2019年11月号掲載
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書評担当者:小財満
トマス・ハリス79歳の新境地『カリ・モーラ』にぶっ飛ぶ!
えっ、あの発表の全作品が映画化されている、かのレクター博士の生みの親、『羊たちの沈黙』『ハンニバル』で有名な世界的大ヒット作家トマス・ハリスってこんな作家だったんですか!? ですか!? ですか......記事を見る »
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書評担当者:林さかな
新しい人生の扉を開く『きのこのなぐさめ』
No Mushroom, No Life. 背表紙の帯に書かれているとおり本書『きのこのなぐさめ』(ロン・リット・ウーン/枇谷玲子・中村冬美訳/みすず書房)は、きのこが人生を取りもどしてくれた物語。...記事を見る »
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書評担当者:大森望
"幻の名作"の大将格『パラドックス・メン』が出た!
『危険なヴィジョン』完全版完結に続いて、今度はワイドスクリーン・バロックの代名詞、チャールズ・L・ハーネス『パラドックス・メン』(中村融訳/竹書房文庫)★★★★がついに出た。時間が! 巻き戻ってる!!...記事を見る »
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書評担当者:千街晶之
巻を措く能わずの『盲剣楼奇譚』が面白い!
タイトルと表紙イラストの印象から、島田荘司『盲剣楼奇譚』(文藝春秋)を時代小説だと思い込む読者も多そうだ。しかし、本書は吉敷竹史刑事シリーズの久々の新作である。敗戦直後、金沢の芸者置屋に立てこもり中...記事を見る »
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書評担当者:大塚真祐子
又吉直樹『人間』の熱量と切実さに震える!
かつて何者かになりたかったことを、誰もが過ぎたこととして語る。何者かになりたいという欲求は、子どもか若者のいっときの特権で、分別のついた大人はもうそんな夢は見ない。何者かになりたいとあがいた自分は無...記事を見る »
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書評担当者:仲野徹
闇社会の帝王の怒濤の半生記がすごい!
まず一冊目は許永中の『海峡に立つ』(小学館)から。在日韓国人として大阪に生まれた政商許永中の名前を久しぶりに聞いた。 腕と才覚で「戦後最大のフィクサー」や、「闇社会の帝王」と呼ばれるまでにのし上が...記事を見る »
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書評担当者:北上次郎
宇佐美まことの物語を信じて読め!
宇佐美まこと『展望塔のラプンツェル』(光文社)が素晴らしい。 物語の表面で語られるのは二つの話である。まず一つは、さまざまな問題と取り組む児童相談所の日々だ。こちらのメインは、児相の松本悠一と、「...記事を見る »
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