新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2020年1月号掲載
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書評担当者:小財満
『隠された悲鳴』に込められたボツワナの人々の叫び
南部アフリカの国、ボツワナ共和国の女性では同国で初めての最高裁判事を経て現在は外務国際協力大臣であり、人権活動家、そして作家という多彩な顔を持つユニティ・ダウのサスペンス小説『隠された悲鳴』(三辺律...記事を見る »
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書評担当者:林さかな
『ヒア・アイ・アム』が語る私たちの人生
小説を読めば読むほど、書かれていることの多くは人生のことだと感じる。これは自分のことを書いているのだと親近感をもち、どこの家にもおきていることなのだと納得する。『ヒア・アイ・アム』(ジョナサン・サフ...記事を見る »
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書評担当者:大森望
当代日本最高の物語の18年ぶりの長篇を寿ぐ!
28年前、新潮文庫書き下ろしの『魔性の子』で始まった高里(と戴)の長い旅が、ついにゴールを迎えた。小野不由美『白銀の墟 玄の月』一〜四(新潮文庫)★★★★★である。当代日本最高の物語《十二国記》の1...記事を見る »
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書評担当者:千街晶之
小役人が頑張る佐藤亜紀『黄金列車』を推す!
第二次世界大戦における東欧諸国というと、ポーランドやユーゴスラビアがナチスの侵攻を受けたことは知られているけれども、ハンガリーは何をしていたかと言われると大抵の日本人は「はて?」と首を傾げるのではな...記事を見る »
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書評担当者:大塚真祐子
生きていくことの理を問う青山七恵『私の家』
家には人がある。人は習慣を生み、習慣は記憶となって、身体の内に折りかさなり、そのくり返しが、いつしか時をおし進める。家という枠組みの中でくり広げられる、人々のさまざまな営みを幾重にもはりめぐらせなが...記事を見る »
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書評担当者:冬木糸一
現在進行形の危機を扱う『危機と人類』をぐいぐい読む!
今号からノンフィクションガイドを担当する、冬木糸一と申します! これからしばらくの間よろしく。というわけで最初に紹介するのは『銃・病原菌・鉄』で世界にその名を轟かせたジャレド・ダイアモンドの『危機と...記事を見る »
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書評担当者:北上次郎
"砂町銀座クロニクル"『まち』がいいぞ!
うかつなことに気がつかなかった。小野寺史宜『まち』(祥伝社)を読み終わったので、本の雑誌の杉江由次君に電話したのである。感想を言おうと思って。面白かったよ、と。ところが彼が、 「あの筧ハイツは、『縁...記事を見る »
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