新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2020年8月号掲載
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書評担当者:冬木糸一
多角的な視点で考察する『幻覚剤は役に立つのか』
今回もかなりの大作揃い。まずご紹介したいのは、マイケル・ポーラン『幻覚剤は役に立つのか』(宮﨑真紀訳/亜紀書房)だ。実は近年、LSDなどの幻覚作用を持つ薬物が医療や意識の研究対象として注目を浴びてい...記事を見る »
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書評担当者:大森望
前人未踏の三部作『第五の季節』開幕!
今月は話題作がばかすか出ている。その一番手、N・K・ジェミシン『第五の季節』(小野田和子訳/創元SF文庫)★★★★は、2016年から3年連続でヒューゴー賞長篇部門制覇という前人未踏の快挙をなしとげた...記事を見る »
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書評担当者:大塚真祐子
『持続可能な魂の利用』は現状認識の"実用書"である!
たとえば、雑誌の巻末やネット記事の合間に現れる、「Before」と「After」の写真を並べた美容商品の広告を、どれだけ目にしても何も感じないくらいに女性たちは慣れている。老化を害悪のように刷りこま...記事を見る »
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書評担当者:千街晶之
現役バリバリ辻真先八十八歳の年間ベスト級ミステリだ!
今年、八十八歳を迎えた辻真先は、アニメ、ドラマ、ミステリといった戦後日本サブカルチャーの生き証人であると同時に、バリバリ現役のクリエイターでもある。その新作長篇『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推...記事を見る »
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書評担当者:林さかな
美しい光を放つ短篇集『蜜のように甘く』
ページに連なる言葉にとろけるような至福を味わった。『蜜のように甘く』(イーディス・パールマン/古屋美登里訳/亜紀書房)は誰しもにおとずれる日常の美しい輪郭を、言葉で彫刻するように見せてくれる短篇集。...記事を見る »
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書評担当者:小財満
『おれの眼を撃った男は死んだ』にガツンとやられる!
ミステリというより文芸作品の色が強い作品だが今月はシャネル・ベンツのデビュー短篇集『おれの眼を撃った男は死んだ』(高山真由美訳/東京創元社)からご紹介。二〇一四年O・ヘンリー賞受賞作品「よくある西部...記事を見る »