新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2020年10月号掲載
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書評担当者:北上次郎
異色のシェアハウス小説、加納朋子『二百十番館にようこそ』
郵便局長に年齢制限があるとは知らなかった。新しく郵便局長になるには、二十歳以上、六十五歳未満という制限がある。その他、ゼロから簡易郵便局を始めるには、業務を行う施設を自分で用意しなければならないが、...記事を見る »
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書評担当者:冬木糸一
今年最大の話題作『ブルシット・ジョブ』に注目!
おそらく今年最大の話題作がデヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』(酒井隆史、芳賀達彦、森田和樹訳/岩波書店)だ。『負債論』などの著書がある文化人類学者のグレーバーに...記事を見る »
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書評担当者:千街晶之
謎の解明か迷宮入りか!? 小林一星のデビュー作登場!
五○パーセントの確率で放射線が放出されて猫が殺される仕掛けの箱があるとして、量子力学的には、箱を開けてそれを確認するまで、猫が死んでいる状態と生きている状態は五○パーセントずつの重ね合わせである──...記事を見る »
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書評担当者:大森望
『四畳半タイムマシンブルース』は最高に楽しいSFコラボである!
真夏のSFと言えば、映画化もされた上田誠の戯曲「サマータイムマシン・ブルース」が真っ先に思い浮かぶ。過去改変が不可能な決定論型タイムトラベルものの傑作ですが、この夏、なんとそれが『四畳半神話大系』と...記事を見る »
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書評担当者:林さかな
四世代にわたる家族物語『パチンコ』がすごい!
『パチンコ』(ミン・ジン・リー/池田真紀子訳/文藝春秋)は四世代にわたる家族物語。アメリカで百万部を突破したベストセラーであり、全米図書賞の最終候補作でもあり、読書家で知られるオバマ前大統領の愛読書と...記事を見る »
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書評担当者:大塚真祐子
出会いの切実な瞬間を描く津村記久子の短編集
奇妙なことを言いだしたと思われるかもしれないが、小説の登場人物たちは、はたして普段本を読むのだろうか、ということを、津村記久子の短編集『サキの忘れ物』(新潮社)を読んでからずっと想像している。 〈こ...記事を見る »
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書評担当者:小財満
現代を描く巨匠の円熟作『スパイはいまも謀略の地に』に◎!
ジョン・ル・カレ。六〇年代のデビューから五十年以上スパイ小説を書き続けてきた巨匠の二〇一九年発表──御年八十七歳時の作品『スパイはいまも謀略の地に』(加賀山卓朗訳/早川書房)が早くも邦訳となった。直...記事を見る »
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