新刊めったくたガイド
1978年6月発行の第9号からスタートした「本の雑誌」の看板コーナーが、WEB本の雑誌に登場!
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2020年12月号掲載
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書評担当者:北上次郎
宇佐美まことの大きな物語『夜の声を聴く』がいいぞ!
やっぱりいいなあ宇佐美まこと。新作『夜の声を聴く』(朝日文庫)の終わり間近に、「隆太、ちょっとそこで待ってろ。いいもんを見せてやるから」と大吾が言うシーンがある。待っていると「いくぞ。隆太」と声が降...記事を見る »
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書評担当者:冬木糸一
文明をゼロから作るタイムトラベラーの必携書
もし、あなたが過去にタイムトラベルをして、しかも装置が動かなくなってその時代に取り残されてしまったとしたら......。そういう時でも、あなたが文明をゼロから作り直せるようにしよう、という観点から書...記事を見る »
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書評担当者:大塚真祐子
家族を破壊し再構築する『だまされ屋さん』に震える!
家族、と検索すると「同じ家に住み生活を共にする配偶者および血縁の人々」、「近親者によって構成される人間の最小の居住集団」などの説明がつづく。配偶者と血縁者の隔たり、事実婚や別居婚と呼ばれる関係性など...記事を見る »
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書評担当者:千街晶之
オカルト+ミステリの達成『僕の目に映るきみと謎は』
超常的な現象を解明する探偵役が登場するホラーミステリをゴーストハンターものと呼ぶ。代表例としては小野不由美の「ゴーストハント」シリーズなどがあるが、井上悠宇『僕の目に映るきみと謎は』(角川文庫)には...記事を見る »
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書評担当者:大森望
充実のイスラエルSF傑作集『シオンズ・フィクション』
米国以上に日本で大ヒットした『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』に始まるピーター・トライアスの巨大ロボット改変歴史SF三部作が『サイバー・ショーグン・レボリューション』(中原尚哉訳/ハヤカワ文...記事を見る »
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書評担当者:林さかな
『神さまの貨物』が伝える戦争の影と命の光
『神さまの貨物』(ジャン=クロード・グランベール/河野万里子訳/ポプラ社)には、これがあったら生きていけると思える幸福感が書かれている。けれど甘い話ではない。おとぎ話の体で戦争の残酷さを描く厳しい物語...記事を見る »
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書評担当者:小財満
ボッシュ・シリーズ第二十作『汚名』に息を呑む!
マイクル・コナリーの描く刑事ハリー・ボッシュのシリーズを読んでいる期間も足掛け三十年が近くなり、長い付き合いによる欲目がまったくないとは言わないし、『エンジェルズ・フライト』や『シティ・オブ・ボーン...記事を見る »
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