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内田名人の21世紀のカストリマガジン
著者:内田名人
価格:
発行:配信休止中
最新発行日:2012年9月21日(金)
本連載が標榜するのは"21世紀のカストリ雑誌"であります。カストリ雑誌とは、戦後の混乱期にエロ・グロを売りにした内容の雑誌のこと。「粕とり」という粗悪な酒が三合飲めば酔い潰れてしまうことにちなみ、3号で潰れるという意味合いで呼ばれた雑誌のこと。このカストリ雑誌の特徴として事件記事があります。本連載もこれに倣って古今東西の多岐多用な事件――それもネットで検索してもヒットしないであろうものを取り上げていきたく思います。 ほか、テレビ番組、マンガ、風俗など種々雑多にテーマをご用意していまして......と、長々書くのは仕様がありませんね。カストリですから。要はヒマ潰しです。 第一回目は「犯罪」と「テレビ」の混合ネタにて。ではでは、これからしばしのお付き合いを――。
メールマガジンサンプル
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内田名人の21世紀のカストリマガジン オール読切
http://www.webdoku.jp/premium/merumaga/uchida.html
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2012年5月22日発行
本連載が標榜するのは"21世紀のカストリ雑誌"であります。カストリ雑誌と
は、戦後の混乱期にエロ・グロを売りにした内容の雑誌のこと。「粕とり」と
いう粗悪な酒が三合飲めば酔い潰れてしまうことにちなみ、3号で潰れるとい
う意味合いで呼ばれた雑誌のこと。このカストリ雑誌の特徴として事件記事が
あります。本連載もこれに倣って古今東西の多岐多用な事件――それもネット
で検索してもヒットしないであろうものを取り上げていきたく思います。
ほか、テレビ番組、マンガ、風俗など種々雑多にテーマをご用意していまし
て......と、長々書くのは仕様がありませんね。カストリですから。要はヒマ潰
しです。
第一回目は「犯罪」と「テレビ」の混合ネタにて。ではでは、これからしば
しのお付き合いを――。
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第一回「闇夜の仕掛針 -山梨・高野峠強盗殺人遺棄事件-」
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■人殺し人助け
「晴らせぬ恨みを晴らし/許せぬ人でなしを消す/いずれも人知れず/仕掛
けて仕損じなし/人呼んで仕掛人/ただしこの稼業/江戸職業づくしには載っ
ていない」(作:早坂暁、語り:睦五朗)
このオープニングナレーションから人気時代劇・必殺シリーズはスタートし
た。従来の"勧善懲悪"時代劇と異なり、このドラマの主人公は殺し屋。裏を顔
を持つ市井の人間が、元締めから報酬を受け、法で裁けぬ悪人を闇から闇へと
葬っていく。その際の表稼業の技術を活かした殺し技も話題となった。緒形拳
演じる鍼医者の"仕掛人"藤枝梅安は「ズビュッ」と鉄針で急所を刺し、山崎努
演じる接骨医の"仕置人"念仏の鉄は三本指で「ボキボキッ」と骨を外し......。
山内久司プロデューサー(当時)いわく"勧悪懲悪"の必殺シリーズは「アウト
ロー時代劇」とも「マカロニ時代劇」と呼ばれ、放映開始から大きな反響を呼
び、一躍人気番組に。時代劇凋落の現在においても続く数少ないシリーズ作品
というのは皆様ご存じのところだろう。
が、この必殺シリーズ、初めから順調ではなかった。設定が設定だけに『必
殺仕掛人』開始当初より良識派から「アンモラル」と叩かれ、テレビ誌におい
ても「テロリズムの推奨」などと書かれ物議を醸していた。そんななかで発生
したのが俗にいう「必殺仕置人殺人事件」。シリーズは第2弾で早くも打ち切
り危機を迎えた。
事件を報じる1973年6月4日の朝日新聞の見出しは「TV『必殺仕置人』に
興奮 若い女性を殺す」。これを見ると『仕置人』の殺しシーンの影響から発
生した事件、または闇の仕事師のような特殊なエモノを使っての暗殺事件など
を思い浮かべるが......実は全くそんなことはなかった。
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著者プロフィール
内田名人
(うちだ・めいじん)1974年生のライター。『BUBKA』(コアマガジン)などでテレビ、マンガ、事件を主なネタに執筆。ディスクユニオンレーベル「富士キネマ」では邦画サウンドトラックの復刻プロデュースも手掛けている。
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- プチ鹿島の思わず書いてしまいました!!
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- マキタスポーツの週刊自分自身
- メジャーとマイナーの境界にいる僕は今、自らを実験台としてリアリティショーを生きる。他じゃ絶対書かないとこまで、踏み込む。マジで。
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