連載第1回 1月その1
1月7日
本日より各社注文開始。荷物は年末にほぼ入荷していたためまだ何日かは楽チン。ぼんやりフェアのことを考えたり在庫整理をしながら電注リストに書き込んでゆく。
多分あとで調子にのって頼みすぎたと思うんだろうな~とちらっと思う。
夕方、店長より「本の雑誌の件(このHPのこと)はやってよし」といわれる。
「まあ、大変だよ~」とも念をおされる。
とはいえ、本の雑誌社から何か頼まれてるという状況に浮かれてるため生返事。
この忠告も後で身にしみるんでしょう。
1月8日
今日は休み。お昼に会社勤めの友人を呼びだして食事。
新潮文庫の「からくりからくさ」梨木香歩 を無理遣り貸す。
後、散歩がてらレコマップと電話帳を頼りにに蕨→北浦和→大宮とまわる。
途中電話メールに「からくりからくさ」の読書進行報告がよせられる。
夕方、読み終わったと感想が入る。仕事してるのか心配。
1月9日
新刊、大きいのは朝日新聞(堀江敏幸、高橋源一郎、小川洋子、浅田次郎)と早川ダン・シモンズのアクションもの「ダーウィンの剃刀」
ダン・シモンズはSFのコーナーも置いた方がいいのか悩むがまあ数も多めにとったことだし並べてみることにした。
朝日新聞社の新刊は浅田次郎「待つ女」以外、思ったほど数がこず、あわてて手配。夜、今年最初の肉会(肉を食べる会)。議題は以前販促で配っていた白水社の布かばんで温泉一泊は可能か。など。私は無理。
1月10日
朝より年末年始用のベスト本フェアコーナーの撤去。
今回は本の雑誌の年間ベストの動きがすごくよかった。まあ、川上健一人気が高かったというのかも。次は集英社文庫フェア。
午後、待望の「指輪物語文庫版」重版出来分が入荷。が、数を見て愕然。
三日もつのかしらん。
大慌てするも、皆に”状況はどこも同じですから”となだめられる。
1月11日
創刊20周年記念の講談社ノベルス。”特別に書き下ろし&袋とじで刊行”
と案内をうけていたモノが本日到着。(一月は森博嗣「捩れ屋敷の利鈍」と高田崇史の「QED 式の密室」)形態がなんだか、”お寺で判こをもらうための手帖”にノベルスの表紙をつけたみたいでちょっと、おもしろい。バイト子ちゃんたちも一目見て、おもしろいとの感想。
今朝,文藝春秋2月号(80周年記念号)の中吊り広告を見て、文芸評論コーナーにどうかと思う。売れ行き速いから無理かしらん。
雑誌担当と相談し10冊だけひっそりもらう。