連載第12回 5月その2
5/某
今月はフェアを頑張ったので、その報告。
まず、文庫売場で開催の講談社文芸文庫と必読書150フェア。
文芸文庫売上ベスト3は
1位「さよならギャングたち」高橋源一郎
2位「アブロサム、アブロサム」ウィリアム・フォークナー
3位「百{關助M」内田百間まあ、順当な売上ですね。あと上位に小沼丹や中野重治が入っています。
文庫としては高額な文芸文庫ですが、こちらが思う以上に売れ、ちょっとウハウハ。
太田出版の「必読書150」のフェアも調子よし。まあ、時期もよかったかなと。
来年は4月の上旬から150冊以外の本もまぜて、街の教科書販売所としてがんばってみようかしらと思いました。
あとは、1階にて開催(5月末までやってます)のSFのフェア。
売場で「わー、すごいね、ずいぶん詳しい人が選んだんだね」などというお言葉を拝聴いたしましたが、すいません、選んだのは私じゃなくて早川書房様です。
Jコレクションシリーズ創刊にあわせてSFマガジン誌の2001年2.3月号の「21世紀SFのキイパーソン」の特集を使いながらフェア組をしたのですが、おもしろかったー。久し振りに中学生な気持ちであれも、これも読んでみたいようと思いましたよ。(まずは北野勇作にチャレンジ中)
以上、フェア報告でした。
5/某
本の雑誌社、杉江さん来店。
新元良一氏の対談会は6/9のジュンク堂の他にあと二回あると教えていただく。早速、6/14の柴田元幸氏との会を申し込むため青山ブックセンターに電話。
新潮社の新刊会議。6月下旬にドン・デリーロの「アンダーワールド」がでる模様。3000円以上の値段で上下巻。二段組ではないらしい。
この本、以前、プリファブ・スプラウトのパディ・マクァルーンが来日した時のサイン会(HMV渋谷にて)で、最近読んでる本としてあげてたのもあってちょっと興奮して数を決めてしまいました。売れてほしいです。
5/23
昨年から南米旅行中の友人が暇にまかせて始めたけん玉大道芸でサンパウロ新聞にでるとのメール有り。
5/24
早川文庫新刊「邪空の王 上下」M.ワイス&T.ヒックマン。下巻の帯文句が「暗黒に魅入られし美貌の王子(カリスマ)」と。 そして創元文庫新刊ピーター・ストラウブ「ミスターX 上下」。こちらも帯に東雅夫氏の文やキング、マキャモンと華麗な文字が踊っています。
他、文庫新刊ではローレンス・ブロック「殺しのリスト」(二見書房)あり、集英社新刊の分厚いのもあり(白夜行、チグリスとユーフラテス他)で、新刊台が重く読み応えのあるもので一杯になっています。