連載第20回 8月その1
〔夏休み問題〕関東平野真ん中の暑さはすさまじく、何も考えられないのを言い訳にマリオ(ゲーム)とミステリ小説に耽溺してる毎日ですが、皆様はいかがおすごしでしょうか?
なんて書き出しで書いてたら、もうお盆も終わりで涼しくなってしまいましたね。ヤーン。とかわいらしくしてみたところで、過ぎた時間は戻らないのですよ。あーあ。
ってね、ヨタヨタとお盆前、後の夏休み問題について書いていたんですけど、もう荷物は通常運転だし、完全に失敗したお盆発注の残骸を見上げて呆然とするのも飽きて(一時期、バックヤードがテトリスの最後の方みたいなことになってました。ってので雰囲気つかめていただけますでしょうか?)黙って片づけてる最中なので、なんでこーなったかの経緯反省文は会社に提出することにしました。
でも一応報告
1 今年の夏バテはお腹がこわれるのが流行みたいです。(私は耳ダレも始まり、歯痛を恐れる毎日です)
2 フジロックという山中で音楽を聴く祭りは人出がすごく(日差しと埃もすごかった)みんなが木陰で本を取りだしてたりしたら素敵だなと夢みてたんですが、本読 んでる人なんてあまりいませんでした。
3 何にせよ、仕事は人に頼むとロクなことにならんってのは、まだまだ未熟だからなんだと思います。チェッ。
〔書店員試験〕先日、「電話変わって下さい。返金希望の方みたいです」っていわれてひょいひょいでたら、これは書店員検定の試験か?ってな電話でして。要するに一年以上前に買った本だが読まないしどーも必要ないから返金してくれといった内容。特に威圧的というわけではないが意志は強そうな声に負けそうになりながらも、それはちょっととお伝えし、どうにかお許しをいただく。
先月にも大学生から教科書用に指定された本なんだが授業に出なくなったので返金希望(買ったのは四月)とかの要望をいただきましたが、なんだかなーですよ。
返金、返品については本屋によっていろいろなルールがあると思うのですが、上記のようなケースがあればあるほど、ギチギチしたルール(返品、返金一切お断りとか)を表記していくようになるのはしょうがないのかなーなどと。
この対応が正解ってもんでもないし、できるだけお客さんの要望も聞きつつ商売が成り立つようなバランスを取るってのを考えるのは面倒なことではあります。特に店で働いてる人の足並みをそろえるにはキッパリしたルールがあった方が便利、その方がお客さんも納得しやすいよな、と今回しどろもどろで説得にかかってた私は思ったのでした。
返金してくれと頼まれる時点で相手の方に”言えばどうにかなるかも”という期待があるハズで、それを拒否して納得に足る(すんなり返品を受け入れる時との違いも含めた)説明って難しいよなーと。一応クーリングオフ制度ってのを心のお守りにしてるんですけどね。
〔その他〕・とうとう私のところにも事前仮綴版「海辺のカフカ」(村上春樹新刊 9/12頃発売予定)がやってきました。なんていう自慢はいいとして。
「海辺のカフカ」専用HPも出現してるのですが、そこの今後の村上春樹予定表は素晴らしかったです。素敵な未来が待ってるんだなと明るい気持ちになります。
・この夏、はしばみ=へーゼルナッツと知る。“へーゼルナッツ色の髪”ってのはあんまり秘密の匂いがしませんね。
・8月上旬に急に決まった「教養文庫フェア」。他の本屋でもチラっとやってるハズですが、売れ行きがよくって涙が……。
・クイックジャパン最新号は氣志團特集です。