連載第25回 10月その2
10/某 最近の文庫依怙贔屓コーナー[ミステリ編]朝日新聞北上次郎評の効果でデニス・レヘイン「雨に祈りを」(角川文庫)が好調。好きなシリーズだけに気合いを入れて追加。
新刊コーナーではクレイグ・ホールデン「ジャズ・バード」(扶桑社文庫)も隣に並び、年末に向けて気分も盛り上がってきましたよ。
そうそう、講談社文庫の海外モノもここのところ好調で、先月はロバート・ゴダードの「今ふたたびの海 上・下」、今月はハーラン・コーベン「唇を閉ざせ 上・下」と出ています。ハーラン・コーベンはカバーと帯のデザインがほっそりしていて素敵なんですが、二冊買うと二千円。ウヒー。
[ちくま(乙女)編]新訳の「マンスフィールド短編集」の帯文句が「日常という永遠を旅する少女」とありまして、その隣に「尾崎翠集成 上」、さらにバシュラール「空間の詩学」が並んでいます。あまりの美しさにうっとりです。ずっとこのままにしておきたいです。
10/20(日)旦那がクイック・ジャパンを見て乙一に興味津々。
やーねーミーハーねーこーゆーのに載ると読むわけねーなどと言いつつ手持ちのポラロイド写真など(前にサイン本を作ってもらった時、無理矢理撮らせてもらった)見せびらかしていたら「今度のジョジョのノベライズをする人なので興味が」ってさ、あらそう。
10/21(月)「文化庁による輸出小説」の新聞記事の切り抜きがロッカーに。タイトルリストを見て、おお、最近問い合わせが多かった小島信夫はそーゆーことだったのか!と納得。
しかし、宮本輝「錦繍」はこれよりもおすぎ効果による所、強し。(らしい)
新潮社の来月新刊、「アメリカ版、渡る世間は鬼ばかり」の説明にふふーんと適当な相づちをし、じゃあ、こんなもんで、などと軽く受け流してしまったのですが、会議終了後ジョナサン・フランゼンの「コレクションズ」が何だったのかを思い出し、大慌て。新潮担当氏に注文数変更を伝えられるまで(夜でした)ずっとオロオロ。
10/22(火)今日の新刊、学研「上田次郎のどんと来い、超常現象」
10/23(水)あの本の発売日ウハハハー笑いがとまりませんよ、ハリーさん。ってなことを今日は言えるのかしら?とドキドキな「ハリー・ポッター4巻」発売日。
だれかテレビに映ってないかしらー?と朝のニュースを見るも、もっと早くから販売してるお店の映像しか見られず。私は遅番だったのでのんびりと出社したのですが。
ウハハハー売り切れそうじゃないですか?
あせる店員たち、明日入荷分? あるなら今すぐ取りに行くからとつめよられ涙目になってゆく取次担当者。そんな裏の喧噪などモノともせず、おもしろいように売れる正面入口ハリーポッター販売用特設会場。
そんな中、朝から感じていた腰の痛みは本格的となりハリー4巻は3セット持つのが精一杯。どんどん動きはキョンシーっぽく、ってダメじゃん!私、役立たずじゃん。
過熱しすぎでは?などとも思わないわけではないですが、出勤中に見かけた路上で待ちきれず読み始めていた女の子や買っていった方の顔など思うと、そんなにも読みたくて待ってた本を売れるってのは嬉しいことだよと単純に。
今日の新刊、「創元推理手帖2003」創元文庫