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連載第28回  11月その2

☆前回へんてこな書き方をしてしまいました。正しくは「ベストセラー本ゲーム化会議」でございます。原書房から出ているおもしろい本の題名です。ごめんなさいでした。

☆11月発売の本の雑誌がアンソロジー特集だったから、というわけではないのですが一度やってみたかった異形コレクションのフェアをしました。ただ、ひたすら単純な私はフランク・ザッパのフリークアウトのジャケ写でも使ってポップでも作るべぇと思ってたのですが、ウカウカしてる内にいつの間にか異形っぽいポップが出来ててびっくり。

☆今月の岩波文庫。はなんといっても、復刊のゴンチャロフ。名前が最強、ゴンチャロフ。

☆今月の文春文庫。「機上の奇人たち」が11月にココロのイチオシ。その気持ちが伝わったせいか、売り切れましたよ。ちょっと違うかもしれませんが去年新潮社の「キッチンコンフィデンシャル」に盛り上がった人は是非。あと、藤原伊織が人気でした。

11/20(水)
 講談社現代新書より「人形作家」四谷シモン。集英社の明星のといい、新書、楽しそうでいいなぁ。
 早川文庫より「エンディミオンの覚醒」ダン・シモンズ、これにて完結。のせいか、「ハイペリオン」の動きが急に出始めました。

11/21(木)
 創元文庫「われらが英雄スクラッフィ」ポール・ギャリコ。サルにシャネルの五番をためしてみようとする奥さんがかわいいッス。
 リテレールから「ことし読む本いち押しガイド」も登場。年末らしくなってまいりました。ちょっと目を通していたら池松江美の本が12月に発売ですって!って最初に読むところ間違ってますか?(洋泉社から日記がでるとのことです。)

11/22(金)
 今日は角川と中公文庫発売。目玉は「納豆大全」町田忍、数が少ないと思ったら、ちゃっかり、文芸サブカルコーナー分が分けられていました。
あと、昨日映画「トリック」を見に行った際にポスターを発見、やばい注文しなければとオロオロしていた「魔界転生 上・下」山田風太郎も配本有。
瀬名秀明の「ハートのタイムマシン!」は岩波で出ていた本の改題ですが、タイトルが違いすぎやしませんか?

 先頃、花森安治特集号で盛り上がった「暮らしの手帖」魂、を更に盛り上げるかのようなリニューアル第一号が出ました。連載も池内紀、山崎まどか、立川談四楼と魅力的。このごろは婦人公論も楽しく読んでいるのですが、雑誌がおもしろいのか、それとも年齢のせいなのか?

11/27(水)
 今日は新潮。文庫は恩田陸「不安な童話」の表紙絵が酒井駒子で素敵。
それと単行本の方は箱開けて歓声の三冊。バラードの「スーパーカンヌ」(三部作とのことです)。ジョナサン・フランゼン「コレクションズ」はでかくてびっくり。洋書のハードカバーと同じサイズでしかも分厚く、ちょっと多く取りすぎたかもと反省。
あと、矢川澄子さまの「受胎告知」はなんとも美しい表紙。
 こんなで、毎日持ち歩いているナボコフ「透明な対象」国書刊行会はいつ読めるのか?しかも今日もシミック「世界は終わらない」(新書館)は買って返るのを忘れてしまいました。あーあ。(いや、急いで読むもんじゃないからいいんですよ、別に。)

11/29
 角川から、似フランス装、シリーズなのか?「パストラリア」ジョージ・ソウンダースと「蜜蜂職人」マクサンス・フェルミーヌ。この猫マークは、ポーズによって言語を表すに違いないなどと。
 「J‘s ミステリーズキング&クイーン」はどこから?とおもったら荒地出版社でした。

 (ところでソウンダースの「パストリア」読み終わったのですが、暗いよう、寂しいよう、やっぱりこんなもんなのか人生ってな気持ちで一杯になりました。)

12/1(日)
 先月のユリイカ・エリックロメール特集号の編集後記の上の部分(説明長い)も爆笑だった豊崎由美社長が本の雑誌の新刊めったくた係になったとメール本の雑誌にて。やー楽しみです。

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