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第17回:~サッカーと書店員~

 なんだか今年は例年になくスポーツが熱いですね。オリンピックの前にもサッカーのアジアカップに燃え(&萌え)まくりのリエコさんです☆
 
 実はね、サッカー、凄~いすご~~い、好きなの。
 本の雑誌の炎の営業・杉江氏とも一番最初はサッカー話から始まったっけかなぁ。
 私がコミックの新刊台を前に腕組みをして熟考している時に、氏は訪れ、
 作麼生(そもさん)「売れ筋の商品がロングになった際、場所を変えるべきか、否か」
 説破(せっぱ)「勝っているうちは入れ替えるべからず!」
 と、こんな感じに答えてくれたような気がします。時は前サッカー代表監督トルシエの時でしたよ。「やるなオヌシ、名を名乗れ~」とばかりに急激に会話がはずんだのを記憶しています。まぁコレはね、己の趣味趣向が仕事に活かせる極めてまれな機会です・笑。
 
 アジアカップが明けて次の日の本日、オジサマを押しのけスポーツ新聞を買いまくりました。幸せです!今度の火曜日もウキウキですね(注:毎週火曜日に週間のサッカー雑誌が出る)。   
 ビジネス上で私は、外側から己を省みる時に“サッカー”に当てはめて検証します。
 ポジション別に言うと、頭脳明晰なDFか、あたりの強い質実剛健DFか、必要な時には誰より熱く攻撃を仕掛ける犬系DFか、寄せが上手い絶対の信頼感を得る母親役のボランチなのか、ポジショニング命の霊的才能を持つボランチなのか、カリスマ溢れるトップ下なのか、削られても(すっころばされても)何度でも起き上がるFWなのか、弾丸小僧のようなスピードが魅力のFWなのか、本能だけで生きる予測不明のFWなのか…こんな感じを「書店員」に当てはめて考えるんです。私は「手数の多いちょっと変わったトップ下タイプ」ですね。多彩でキテレツなパスが多い変わり者かも。でも自分が動くのも人を動かすのも得意ですよ。ちなみに座右の銘は“急がば笑え”。
 
 今流行のビジネス書にはこういった「ビジネスタイプを見極めろ!」といったのが多いように感じます。厳しい理想と現実のギャップの中、自分を冷静に判断する事がいかに重要視されてるか 本に教わる毎日です。
 
 自分が理想とするタイプと本人のもつ特性にギャップがあると、そこに無言のストレスを感じて「なんで?」となってしまうのかも。今日もリエコお気に入りの実用書担当の奥野嬢にこんなビジネスタイプ別のお話をした所です。
 彼女は「縁の下の力持ち」を望み、「こだわりの少ない柔和な母像」目指しているのですが、なかなかどうして「プライドの高いこだわりの職人芸」が持ち味だと私は感じているのです。誰よりも熱く、仕事熱心なのが彼女(U-23の闘莉王タイプ)。ときに粘り強く、納得するまで突き詰めてゆく根性が私は好きです。でも自分の目指すプレースタイルとは少しギャップが…正反対ですね。でも上手く自分の特性を自覚することにより「懐の広い硬質な職人系・鋼の正統派書店員」が出来上がるような気がしているのです。私の話し言葉があいまいな事もあり、何処まで通じたか分かりませんが、不況ならではのショートカット・アドバイスが何か形になるといいです★
 人を育てるのに2年~5年をかけれたのは今は昔。即戦力を常に求めるのが現場です。時に好条件で転職をしても、責任者として新規OPENを何件かして数年後には遠くの土地に配置変え…なんてことも少なくはないんですよ。本人の実力には関係なくネ。
 
 何年か先には「書店員フリーエージェント制」なんてできてるかも。今まで現場の書店員の活躍は「影の力」「縁の下の力持ち」だったんです。出版カースト最下層。それが不況下で、読者(お客様)の一番身近な存在としてやっと認めてもらえるようになりました。マスコミ的な口先だけでなく、労働条件や雇用条件にまで反映する真の立場(ポジション)として認めてもらうにはあと10年かかるかもしれません。

 さてさて貴方はどんなタイプですか? サッカーにたとえなくても自分の得意分野で当てはめてみて下さい。華道、書道、馬術、格闘技、モデルガン、マジック、特撮、クロスワードパズル、宝塚、ジャニーズ、ロッククライミング、韓流スターおっかけ、などなどー。あくまで「自分が得意とする分野」です。そこからまた違った自分が見えてくるカモ☆ この分析はデカルトの「無知の知」にも通じる自分自身への自信につながる第一歩だと思うのです。

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