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第27回:~新しい職場☆~

「人気のスイミングスクールで、子供用の教室を拡張しようとしてスタッフを募集。“ 子供好きの方歓迎。保母資格のある方優遇”として募集したら、カリスマ保母が応募してきた。コレ幸いと喜んで採用。イザ現場で指導する直前に、彼女はクロールで25mしか泳げないことが判明。平泳ぎやバタフライや背泳ぎはできなかった…それってスイミングスクールの講師として、どうよ?」 

 新しい職場での私は、例えるなら、こんな感じですかね(笑)。前回も少し書いたのですがパソコン操作が苦手でリエコさんは毎日テンテコマイ。インターネットを通じて全国に本を流通している会社なので、パソコンの前が仕事場です。職場のみんなはパソコンスキル高いですね~。

「イーエスブックス」というインターネットで本を販売している会社に就職いたしました。
 最終面接で「ウチは実際の“本”を触る機会が今までと比べて減ってしまうよ。単純に体を動かせない事にストレスを感じる事があるかもしれません。それでも大丈夫ですか?」と聞かれました。しっかりと業務内容を説明していただいた後の補足としての質問だったので、疑問や不安は無く「体が動かせなくて煮詰まった時は、東京駅から会社まで毎日走って通いますっ」と即返答。その場にいた面接官全員が爆笑したのをみて「しまった!」と感じましたよ。走れる距離ではないのですね。エヘヘ…。
 結果として「合格」の声を頂き本当に良かったです☆

 新しい職場での生活がやっと2週間過ぎました。
 同じ“本屋”といっても随分色々違いますね。 リアルにはリアルの問題点や課題があり、NETにはNETの超えなければいけないハードルがある、何となく感じていたそんな疑問が色々解決していってます。
 
 出版業界の中には、リアル書店とNET書店を明確に差別(区別)し、論じる方も多いんです。リアルからNETへ移る事が決まった当初、私の周りも肯定的な意見だけではありませんでした。新しい職場でも同じようにリアル書店を“敵”に思う人がいたらどうしよう…と少し気にしていました。でも全然そんなこと無かったです。「同じ本を扱っている職業ですから、今までの経験を生かしつつ自由な発想で頑張ってください。」と言われて不安が軽くなりました。前職の経験を否定されない転職、ここに入れて良かったな、と感じた瞬間です。「リアル書店経験者を歓迎」といってくれただけあって、リアルとNETの業務の内容の差を根気良く、分かりやすく教えてくれるのが嬉しいです。
 
 初めて職場に入り、自分の机に案内されたときのこと。パソコンの横には小さな書類立てが置いてあって、その中に新しいはさみ、新しいボールペン、などがチマッと入っていました。「ながしまさんのです。良かったら使ってください」と言われました。消しゴムの新しいビニールを“チー”と剥いている時に、「あ、私 歓迎されてる。待っててくれたんだな」じわじわ感じました☆
 
 私自身リアル書店の現場にいた時は、NET書店に対して冷たい機械の印象を持っていたのかもしれません。
 他のNET書店の事は良く分かりませんが、私のいるイーエスブックスは今までの山下書店やリアル書店と同じ1冊1冊を大切にする感じは同じです。お客様1人1人の声にものすごく耳を傾けている印象。
 
 とはいえ「全国」がフィールドですよ。規模がグンッと広がりました。
 
 フェア一つ企画するのにも全国のお客様に平等にチャンスがある「お祭り」ができるのです。
 何が出来るのかな? 今までと違うところも沢山あるケド、どこに行っても、私は私。出来ることをコツコツと頑張っていこうと思っています。

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