【出版科研の書籍・雑誌販売額調査】1月期は前年同月比1.6%減
文=新文化編集部
2011年1月期の書籍・雑誌推定販売金額(本体価格ベース)は前年同月比1.6%減の1283億2600万円だった。推定販売金額の内訳は、書籍は同3.6%増の614億3500万円、雑誌は同5.9%減の668億9100万円となった。
書籍は、昨年からのヒット商品が当月さらに売上げを加速させたのが好調な要因だと出版科学研究所は分析。『くじけないで』(飛鳥新社)は、正月に放送されたテレビ特番をきっかけに50万部を増刷し、現在累計150万部を突破。『謎解きはディナーのあとで』(小学館)は57万部発行となっている。
雑誌は相変わらずの低迷ぶり。推定販売金額は昨年同月と比較し、40億円以上も減少している。
返品率は、書籍が同3.5ポイント減の34.7%、雑誌が0.5ポイント増の39.2%と回復基調が続く。