被災書店の被災総額、取協が約18億円と推計
文=新文化編集部
6月10日に開いた書協の「被災品の返品処理と税務上の取扱いに関する説明会」で明らかに。
内訳は「現品・スリップ・表紙」約4億円、POSデータなどからの「データ推計」約6億円、売場面積などから算出した「非データ推計」8億円。また、取次在庫の被害総額は約2億円。
大震災対策特別委員会の菊池明郎委員長は「取次サイドの最終集計は6月いっぱいを要する。返品入帳は被災数字の明確化が前提」としながら、阪神大震災のケースを挙げ、「規模は違うが、当時は3、4掛の入帳だったと記憶する。出版社も在庫が被災し、自社の体力と書店との関係性に応じ、ゼロから通常入帳まで個々の判断」と語った。