堀江貴文氏が業界に提言
文・写真=新文化編集部
2月13日、堀江氏は東海日販会で行った講演会で、「出版社は新刊点数を絞り、ロングテールの売りにくい本は電子書籍だけ発売すればいい。売れる本は長い期間販売することで、ミリオンセラーはもっと増える」「本屋大賞はなぜ、文芸書だけなのか、月刊賞もあっていい」と提言した。
昨年ダイヤモンド社から「ゼロ」を上梓した同氏。書店を歩いて営業し、31万部のヒット作にしたことを伝えながら、約1時間にわたって講演した。
ネット書評の影響力が高まるなかで、書店もその伝搬力を活かして仕入れるべきで、著者も本気で書店促進を行った方がいいという。「納品に半日以上もかかるネット書店より、帰宅途中にあるリアル書店の方が利便性が高い」などと話し、出席者にエールを贈った。
「書店流通は古く、イノベーションが起きていない。これから紙の本の売上げは落ちるが、利益率が上がる方法を模索した方がいい」と話し、降壇した。