インフォレスト、負債30億円で事業停止
文=新文化編集部
インフォレスト(資本金3500万57円、東京・千代田区麹町3-5、泉智社長)は4月15日、事業を停止し、債権債務の調査を佐藤隆昭弁護士(同・中央区銀座2-3-19、TEL03-3564-6210)に一任した。負債は約30億円。
帝国データバンクによると、同社は2002年、別出版社の一部雑誌部門を分社化して設立。一時、30万部を販売したギャル向けファッション誌「小悪魔ageha」や男性向け「Samuraiマガジン」などを発行。08年3月期は売上高約59億4500万円、通販事業を開始した09年3月期は同約74億9600万円を計上していた。
しかし、「小悪魔ageha」の売上げが頭打ちとなったほか、広告収入の減少などで売上げがダウン。本社不動産の売却、従業員の削減などを進めてきたが、12年3月期は同43億7900万円に減少。資金繰りも厳しさを増していたことで信用が低下し、今回の事態となった。今後は債権調査を進めるとともに、出版物等のコンテンツ売却を進めるという。