村上春樹氏の新刊発売、紀伊國屋書店では行列も
文・写真=新文化編集部
- 一番最初に購入し、マスコミの写真撮影に笑顔で
応じる男性(紀伊國屋書店新宿本店)
紀伊國屋書店新宿本店は、4月18日に村上春樹氏の新刊『女のいない男たち』(文藝春秋)が発売されるのに合わせ、同日深夜0時前からカウントダウンイベントを開催、約80人が列をなした。深夜0時を迎えた瞬間にはクラッカーで発売を祝った。メディアも約20社押し掛け、一時通行人の野次馬もできた。
また、三省堂書店神保町本店は午前7時に開店。前作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(同)の時のような列ができることはなかったが、入口に高さ約2メートルの「タワー積み」を展開した。購入した20代の女性は「高校生の時に先生に勧められて『海辺のカフカ』から読み始め、全作読んだ。現実にはありえないような、独特の世界観が好き」と話した。 『女のいない男たち』(本体1574円)は、村上氏9年ぶりの短編集。すでに雑誌に掲載された5編と書き下ろし1編を収録している。初版20万部と事前重版の10万部を合わせて30万部を発行している。